男のスメルマネジメント
あなたの知らないスメルの世界~It's a smell world.
【第8回】 2014年7月16日
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宮崎智之 [フリーライター]

職場の「ニオイの悩み」を野放しにするべからず!
スメルマネジメント講座や対策に励む企業たち

エプソン販売が開催した「エチケットセミナー」の模様

 同社総務部(人事)の大矢進一課長は、頭を悩ませていた。

 「服装などの目に見える乱れは、注意することができます。でも、ニオイとなると……。目に見えないものですし、どこまでが社会常識の範囲なのかも曖昧ですよね。個人の生活や、もしかしたら体調に原因があるかもしれません。ニオイを注意すること自体が、ハラスメントだととらえられてしまう恐れもあります」(大矢課長)

 しかし、社内で起きていることは社外でも起きているかもしれないもの。営業職を多く抱える同社にとって、ニオイ問題を野放しにするわけにはいかない。ただでさえ、最近の日本の夏は暑い。それに加えて、東日本大震災以降は節電のため冷房の温度を高く設定しているオフィスも多く、汗をかきやすい環境が増えている。同社もクールビズを導入してはいるものの、営業先へはジャケットとネクタイを着用して訪問することがあるのだという。

 そこで同社がとった策は、「外堀」から埋める作戦だ。

 「ある業界紙で、マンダムさんが『デオドラント対策のセミナー』を実施しているという記事を見つけて連絡を取ったところ、弊社でもエチケットセミナーとして実施してもらえることになりました。セミナーという形をとれば直接的に注意してトラブルになることも避けられますし、セミナーを開催するという告示を社内に出すこと自体が、エチケットに対する意識を高めることにもつながると思ったんです」(大矢課長)

「人の体臭ってこんなニオイなの?」
エプソン販売のエチケットセミナーで驚きの声

 マンダムはデオドラント商品を多数手がける業界大手。2009年からメディア向けに「デオドラントセミナー」を開催してきた実績がある。

 セミナーには同社に所属する「臭気判定士」という国家資格取得者も参加し、ニオイが発生するメカニズムなど最新のニオイ研究について報告。制汗スプレー、ボディウオッシュ、ボディペーパー、消臭スティックなど、デオドラント商品の使い分けも指南する。


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宮崎智之 [フリーライター]

フリーライター。1982年3月生まれ。地域紙記者を経て、編集プロダクション「プレスラボ」に勤務後、独立。男女問題や社会問題、インターネット、カルチャーなどについて執筆。
ツイッターは@miyazakid
 

 


あなたの知らないスメルの世界~It's a smell world.

「パパ、臭いからあっち行って!」「あなたの枕、ほんっとうに臭いんだけど!」小さい頃はすぐ抱きついてきてくれた娘や、かつては優しく微笑みかけてくれた妻から、こんな罵声を浴びせられた経験を持つミドル男性は、きっと少なくないはずだ。そればかりではない。職場でも気付かないうちに、女性社員から「あの人、クサいよね」と後ろ指を指されている人もいるだろう。世の中に「ニオイ」に悩む男性は多い。時としてあなたの体臭は、周囲の人々にとって「スメハラ」(スメル・ハラスメント)の原因となることさえある。いったい、何が男性を臭わせているのか。それを予防するためには、日頃から何を心がければいいのか。あなたの知らない「スメルの世界」をまじめに分析する。

「あなたの知らないスメルの世界~It's a smell world.」

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