快適な空間だけでなく、機能的な作業環境の整備も重要
現代のオフィス環境を語るうえでICTを抜きにはできないが、JBSの社内情報システムを統括しているテクノロジーソリューション部部長の山本祐樹氏は、オフィス空間と情報システムは「コミュニケーションの車輪の両輪」のような関係だと話す。
「従来のまま社員の席を固定してICTにあまり力を入れない会社と、ICTを強化してスペースを完全自由にする会社との両極点が多いですが、弊社では社員を機能別に集約させ、ある程度の規律をもったゾーニングをしながら、ICTの活用でよりオープンな環境を構築しています。これによって非常にリッチなコミュニケーションの土壌が作れている実感があります」
同社は客先に常駐するエンジニアも多く抱えているため、オンラインのコミュニケーションは必須となる。そこで、社内SNS上で自由な対話ができる環境を用意し、直接対面できない社員をフォローする仕組みを作っている。また、自社開発の『IRUCA(イルカ)』というアプリによってオフィス内に居る社員の所在地を正確に補足できる仕組みも、「誰がどこにいるかわからない」というフリーアドレス制の課題解決に役立っているという。
最後に、人材管理や育成の観点から新オフィスの手応えを語るのは、人材開発部部長の辻陽太氏だ。「グループ会社を集約させたことは、ファシリティの面でも効果的でした。例えば、以前は技術者向けのセミナーや研修会を開くとしても個社ごとに開催する必要があったのが、今は100人規模のセミナーも社内でまかなえる。グループ全社員に門戸を開いて自由に参加してもらえるため、人材開発とグループ間交流という点でも、移転の手応えを十分に感じますね」
さらに辻氏は、新オフィス移転後に最初の新卒募集をスタートさせた直後に、『虎ノ門ヒルズ』というネームバリューの圧倒的な威力を実感したそうだ。「ここ数年エンジニア業界は売り手市場が続いており、優秀な人材の争奪戦が非常に激しくなっていますが、今年の採用では新卒と中途ともに、新オフィスのロケーションが極めてプラスに作用していることは確実です。人材確保の点でも、カフェテリアに象徴される"人が集まりたくなるオフィス作り"は効果的な戦略だったと思います」
働く社員たちがフェイス・トゥ・フェイスで笑顔になれるオフィス環境は、社員の働き方やその結果生まれるパフォーマンスを変えたのはもちろん、社内外のパートナーを巻き込む舞台装置としても有効に機能している。成長を続ける企業がさらに飛躍する一手として、JBSのオフィス戦略は確かな成果を挙げているようだ。
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