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赤ちゃん教育――頭のいい子は歩くまでに決まる
【第16回】 2015年8月15日
著者・コラム紹介バックナンバー
久保田競 [京都大学名誉教授・医学博士],久保田カヨ子 [脳科学おばあちゃん]

サルにも【赤ちゃん教育】が
存在するってウソ?ホント!?

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ベストセラーとなり、名著『幼稚園では遅すぎる』著者でソニー創業者の井深大氏も絶賛した、久保田競+久保田カヨ子著『赤ちゃん教育』(1983年刊、その後絶版)。
あまりに貸出が多く本がボロボロになり、国会図書館からも消えた。
アマゾンマーケットプレイスでは、1万56円のプレミア価格がついた。
そんな“0歳からの伝説の育児バイブル”が、最新の脳科学データをアップデート&190点近いイラストも一新して完全リニューアル!
発売以来話題を呼んでいる本書は、Amazon.co.jpでは、「子育てジャンル」で常にベストセラーとなっている。
なぜ、お母さんだけでなく、お父さんにも『赤ちゃん教育――頭のいい子は歩くまでに決まる』が支持されているのか?
脳科学の世界的権威である久保田競氏と『中居正広の金曜日のスマたちへ<金スマ>』(TBSテレビ系)で“脳科学おばあちゃん”と紹介された久保田カヨ子氏だが、クボタメソッドの原点はすべて『赤ちゃん教育』にある。
元京都大学霊長類研究所長の久保田競氏によると、「サルにも赤ちゃん教育が有効」だという。
知られざるエピソードを余すところなく語ってもらった。

ヒトの「赤ちゃん教育」、サルの「赤ちゃん教育」

久保田 競
(Kisou Kubota)
1932年生まれ。医学博士、京都大学名誉教授。世界で最も権威がある脳の学会「米国神経科学会」で行った研究発表は日本人最多の100点以上にのぼり、現代日本において「脳、特に前頭前野の構造・機能」研究の権威。2011年、瑞宝中綬章受章。『ランニングと脳』『天才脳をつくる0歳教育』『あなたの脳が9割変わる!超「朝活」法』など著書多数。

 小→中→高→大学と、ヒトの教育期間は長いです。19世紀に入って、それに幼稚園と大学院が加わりました。
科学技術の発展とともに、学ばなければならないことが増えていくのですから、やむを得ません。

 他の動物は、どうでしょうか?
 チンパンジーやサルの社会では、『赤ちゃん教育――頭のいい子は歩くまでに決まる』のような、0歳0ヵ月からの「赤ちゃん教育」は行われていません。0歳からの「赤ちゃん教育」はヒトの特権なのです。

 京都大学霊長類研究所の研究者が、ギネアのボッソウにいるチンパンジーの行動の研究を数十年続けています。ここの大人のチンパンジーはアブラヤシの種を石器で割って食べます。

 小さいチンパンジーの子どもは見ているだけで、大人が割ったのをもらうか盗むかします。チンパンジーが3~5歳のころになると、大人がしているのを自分から見て、マネして徐々にできるようになっていきます。

サルにも、0歳からの「赤ちゃん教育」は有効!?

久保田カヨ子
(Kayoko Kubota)
1932年、大阪生まれ。脳科学の権威である京都大学名誉教授・久保田競氏の妻で2人の息子の母。長男が一級建築士、次男が東京大学に合格。約30年前に、日本における伝統的な母子相伝の育児法を見直しながら、自身がアメリカ在住時と日本で実践してきた出産・育児経験をもとに、夫・競氏の脳科学理論に裏づけされた“0歳から働きかける”クボタメソッドを確立。テレビなどで「脳科学おばあちゃん」として有名。『カヨ子ばあちゃん73の言葉』『カヨ子ばあちゃんの男の子の育て方』『カヨ子ばあちゃんのうちの子さえ賢ければいいんです。』など著書多数。ズバッとした物言いのなかに、温かく頼りがいのあるアドバイスが好評。全国からの講演依頼もあとをたたない。

 母親と子どもは母子関係を保って生活していますが、母親が教えることはありません。また、おばあさん役のチンパンジーもいません。

 ただし、京都大学霊長類研究所の松沢哲郎教授が論文に書いていますが、母親が繰り返して2回、子どもに石器を手渡しているのを観察されたことがあります。
 子どもへの教育は、このようなことから始まるのではないかと考えられています。

 実は、チンパンジーもサルも脳の働きにシナプス可塑性があるので、小さいころから学習・教育ができます。
 私も、サルの前頭葉の研究をしているうちに、サルも「0歳からの赤ちゃん教育」をすると効果的ではないかと思っていました。

 私自身、よく乳幼児に家庭で教育をする場合、「いつまで教育をすればよいのか」と聞かれます。

 脳科学者の私は、こう答えます。

 「生まれてすぐから教育はしなければなりません。しかし、アポトーシス(プルーニング)ということがあるので、少なくとも2~3歳ころまでは脳を働かして、神経細胞のシナプス(神経回路)をつくることを意識します。そのあとは、すぐれた人にする教育をしなければならないのです」

 「赤ちゃんが生まれたときには、神経細胞は大人と同じぐらいあるのですが、使われていないのでシナプスの数が少ない。目から入力を受けている第1次視覚野は生後8ヵ月でシナプス密度が最大になります。そして、この時期まで、あまり使われなかった神経細胞は死んでいきます。その結果、脳領域は小さくなり、シナプス密度は少なくなる。しかし、脳を使えば、よく働くようになるのです」

 「ヒトのアポトーシスは、アメリカの精神医学者であるハッテンロッカーの報告があるだけで、事実かどうかわかりません」

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久保田競 [京都大学名誉教授・医学博士]

1932年生まれ。医学博士、京都大学名誉教授。世界で最も権威がある脳の学会「米国神経科学会」で行った研究発表は、日本人最多の100点以上にのぼり、現代日本において「脳、特に前頭前野の構造・機能」研究の権威。2011年、瑞宝中綬章受章。
『ランニングと脳』『天才脳をつくる0歳教育』『天才脳を育てる1歳教育』『天才脳を伸ばす2歳教育』『赤ちゃんの脳を育む本』『あなたの脳が9割変わる!超「朝活」法』など著書多数。

久保田カヨ子 [脳科学おばあちゃん]

 

1932年、大阪生まれ。脳科学の権威である京都大学名誉教授・久保田競氏の妻で2人の息子の母。約30年前に、日本における伝統的な母子相伝の育児法を見直しながら、自身がアメリカ在住時と日本で実践してきた出産・育児経験をもとに、夫・競氏の脳科学理論に裏づけされた、“0歳から働きかける”久保田式育児法〈クボタメソッド〉を確立。この20年で3000人以上の赤ちゃんの脳を活性化させてきた。テレビなどで「脳科学おばあちゃん」として有名。2008年、株式会社『脳研工房』を立ち上げ、現在代表取締役。著書に、累計25万部突破のシリーズ『カヨ子ばあちゃん73の言葉』『カヨ子ばあちゃんの男の子の育て方』『カヨ子ばあちゃんのうちの子さえ賢ければいいんです。』『カヨ子ばあちゃんの子育て日めくり』『赤ちゃん教育──頭のいい子は歩くまでに決まる』『カヨ子ばあちゃんの子育て日めくり』など多数。ズバッとした物言いのなかに、温かく頼りがいのあるアドバイスが好評。全国からの講演依頼もあとをたたない。

【脳研工房ホームページ】
http://www.umanma.co.jp/

 


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