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赤ちゃん教育――頭のいい子は歩くまでに決まる
【第15回】 2015年8月12日
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久保田競 [京都大学名誉教授・医学博士],久保田カヨ子 [脳科学おばあちゃん]

“脳科学おばあちゃん”は、
いかにして誕生したのか?

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ベストセラーとなり、名著『幼稚園では遅すぎる』著者でソニー創業者の井深大氏も絶賛した、久保田競+久保田カヨ子著『赤ちゃん教育』(1983年刊、その後絶版)。あまりに貸出が多く本がボロボロになり、国会図書館からも消えた。
アマゾンマーケットプレイスでは、1万56円のプレミア価格がついた。
そんな“0歳からの伝説の育児バイブル”が、最新の脳科学データをアップデート&190点近いイラストも一新して完全リニューアル!
発売以来、Amazon.co.jpの「子育て」ジャンルでもベストセラーとなっている。
8月5日に行われた出版特別講演会も大盛況だったという。
脳科学の世界的権威である久保田競氏と『中居正広の金曜日のスマたちへ<金スマ>』(TBSテレビ系)で“脳科学おばあちゃん”と紹介された久保田カヨ子氏だが、クボタメソッドの原点はすべて『赤ちゃん教育――頭のいい子は歩くまでに決まる』にある。
「脳科学おばあちゃん」は、いかにして誕生したのか?
久保田競氏に余すところなく語ってもらった。

『赤ちゃん教育』を実践する場は
どうやってできたのか?

久保田 競
(Kisou Kubota)
1932年生まれ。医学博士、京都大学名誉教授。世界で最も権威がある脳の学会「米国神経科学会」で行った研究発表は日本人最多の100点以上にのぼり、現代日本において「脳、特に前頭前野の構造・機能」研究の権威。2011年、瑞宝中綬章受章。『ランニングと脳』『天才脳をつくる0歳教育』『あなたの脳が9割変わる!超「朝活」法』など著書多数。

 私たち夫婦は、『脳の発達と子どものからだ』(1981年)、『赤ちゃん教育』(1983年)、『感覚を鍛える幼児教育』(1985年)、『久保田夫妻の3歳児脳力教育』(1988年)と、子育ての本を立て続けに出版しました。

 1985年ごろになると、子育ての月刊誌から、私に声がかかってくるようになり、記事を書いたり、座談会に出たりしました。

 そして、主婦の友社の月刊誌『私の赤ちゃん』で「私の書いた記事」を付録につけると、その号がよく売れたそうです。

 そこで、当時、『私の赤ちゃん』の編集長をされていた相場静子さんが、「『私の赤ちゃん』の育て方を集団でできるようにしては?」と「能力開発教室」を開設し、受けにくる子どもを集めてくださったのです。

 家内と私が、「能力開発教室」で週に1回、子どもたちの加わった集団で赤ちゃん教育をする実験的研究を始めました。これが1992年4月のことです。

 2年ほど試行錯誤を繰り返し、ついに「クボタメソッド」が出来上がりました。だから、これは、「集団的赤ちゃん教育」です。

久保田カヨ子
(Kayoko Kubota)
1932年、大阪生まれ。脳科学の権威である京都大学名誉教授・久保田競氏の妻で2人の息子の母。長男が一級建築士、次男が東京大学に合格。約30年前に、日本における伝統的な母子相伝の育児法を見直しながら、自身がアメリカ在住時と日本で実践してきた出産・育児経験をもとに、夫・競氏の脳科学理論に裏づけされた“0歳から働きかける”クボタメソッドを確立。テレビなどで「脳科学おばあちゃん」として有名。『カヨ子ばあちゃん73の言葉』『カヨ子ばあちゃんの男の子の育て方』『カヨ子ばあちゃんのうちの子さえ賢ければいいんです。』など著書多数。ズバッとした物言いのなかに、温かく頼りがいのあるアドバイスが好評。全国からの講演依頼もあとをたたない。

 主婦の友社が運営するリトルランドでは、今も教室を続けており、大学を卒業する方が出始めています。
 同時に、城南進学研究社の「くぼたのうけん」でも、同じやり方で、集団的赤ちゃん教育を行っています。

「脳」という漢字が教えてくれること

 これまで、『赤ちゃん教育』を話題にして、脳、神経、脳科学、神経科学のことを書いてきました。はっきりさせておいたほうが将来のためによいと思うので、これらの関係を整理します。

 脳というのは、この「表意文字」が、教えてくれます。
「脳」という字の「右下の箱の中にあるメ」が脳の実質で細胞が詰まっています。

 細胞は3種類――神経細胞(ニューロン)、グリア細胞(膠細胞)と血管細胞――あります。

 箱が頭蓋骨で、その上部に頭髪が3本伸びています。右の「月(にくづき)」は身体にある器官(細胞が集まって、特定の働きを実現する)であることを示します。

 神経は、神経細胞の突起で、長く伸びて脳の外へ出て筋肉細胞につながっているか、身体の中にある感覚受容器から出てきて脳の細胞とつながっています。

 杉田玄白がオランダの解剖学書を翻訳して『解体新書』を創るに当たり、図で神経を見て、神気の神と経脈の経をあわせて「神経」と名づけたのです(1774年)。

 グリア細胞は突起を伸ばして神経を取りまく鞘(さや)をつくり、神経の活動を伝える速度を早くする効果があります。

 神経は、太いと活動を伝えるスピードが速くなります。
 A線維が速く、B繊維で遅くなりますが、ともに鞘(髄鞘)がある。C線維は鞘がなく、C無髄線維で、伝道速度は1メートル/秒ぐらいです。

『赤ちゃん教育――頭のいい子は歩くまでに決まる』で紹介したC線維カレス系(システム)で、皮膚刺激で快感を発生させるのに、軽く押さえてゆっくりさせなければならないのは、C線維だからなのです。

 脳は、18世紀から科学的に研究されるようになりましたが、形態を調べる「解剖学」、働きを調べる「生理学」というように研究方法で学問分野ができてきました。

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久保田競 [京都大学名誉教授・医学博士]

1932年生まれ。医学博士、京都大学名誉教授。世界で最も権威がある脳の学会「米国神経科学会」で行った研究発表は、日本人最多の100点以上にのぼり、現代日本において「脳、特に前頭前野の構造・機能」研究の権威。2011年、瑞宝中綬章受章。
『ランニングと脳』『天才脳をつくる0歳教育』『天才脳を育てる1歳教育』『天才脳を伸ばす2歳教育』『赤ちゃんの脳を育む本』『あなたの脳が9割変わる!超「朝活」法』など著書多数。

久保田カヨ子 [脳科学おばあちゃん]

 

1932年、大阪生まれ。脳科学の権威である京都大学名誉教授・久保田競氏の妻で2人の息子の母。約30年前に、日本における伝統的な母子相伝の育児法を見直しながら、自身がアメリカ在住時と日本で実践してきた出産・育児経験をもとに、夫・競氏の脳科学理論に裏づけされた、“0歳から働きかける”久保田式育児法〈クボタメソッド〉を確立。この20年で3000人以上の赤ちゃんの脳を活性化させてきた。テレビなどで「脳科学おばあちゃん」として有名。2008年、株式会社『脳研工房』を立ち上げ、現在代表取締役。著書に、累計25万部突破のシリーズ『カヨ子ばあちゃん73の言葉』『カヨ子ばあちゃんの男の子の育て方』『カヨ子ばあちゃんのうちの子さえ賢ければいいんです。』『カヨ子ばあちゃんの子育て日めくり』『赤ちゃん教育──頭のいい子は歩くまでに決まる』『カヨ子ばあちゃんの子育て日めくり』など多数。ズバッとした物言いのなかに、温かく頼りがいのあるアドバイスが好評。全国からの講演依頼もあとをたたない。

【脳研工房ホームページ】
http://www.umanma.co.jp/

 


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