サッカーのワールドカップ南アフリカ大会が始まった。テレビ観戦のため、当分のあいだ、世界中でずる休みが多発しそうである。

 英国の小規模企業連盟は先日、経営者に対して、社員が業務中にワールドカップ中継のラジオを聞くこと、テレビを見ること、早めに帰宅することを認めるようにアドバイスした。ずる休み防止のためである。

ただし、イングランドの試合の日とその翌日に病欠を電話で伝えてくる社員がいたら、診断書を提出させるべきだとしている(「フィナンシャル・タイムズ」紙、6月7日付)。

 世界で最も多く仮病で会社を休む国はどこか?「BBCフォーカス」誌が報じたところによれば、1位アイスランド、2位スペイン、3位ノルウェー、4位米国、5位フィンランド、6位カナダ、7位フランス、8位アイルランド、9位オーストラリア、10位イタリアである。

 このランキングは、サラリーマンの病気休暇日数を基に作成されている。病気による欠勤にはずる休みが必ず一定割合含まれている、という前提が当然視されている点が興味深い。