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金融市場異論百出

海外主要メディアがたしなめる
金融緩和への無邪気なる期待

加藤 出 [東短リサーチ取締役]
2010年9月22日
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 民主党代表選で菅直人首相の続投が決まった翌日、政府は外国為替市場で円売りドル買い介入を開始した。市場の一部には「菅政権続投なら介入はしばらくない」と思い込む向きもあっただけに、いいタイミングだったと思われる。円高の勢いを和らげる介入の範囲なら、海外から批判は当面出てこないだろう。しかし、過去において介入で市場のトレンドを変えられた事例はあまりない。結局は世界経済の動向が焦点になる。

 中国経済の勢いがこのところ再び強くなっている。新興国経済に助けられ、米国経済の失速懸念は8月前半頃よりやや後退気味だ。短期的には円高圧力がいったん弱まってもいい時期がきていると思われる。ただし、中長期的な議論になると、米国を中心に欧米諸国のバランスシート調整は今後も続く。中央銀行には金融緩和期待がかかる状況が続きやすい。

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加藤 出 [東短リサーチ取締役]

東短リサーチ取締役チーフエコノミスト。1988年4月東京短資(株)入社。金融先物、CD、CP、コールなど短期市場のブローカーとエコノミストを 2001年まで兼務。2002年2月より現職。 2002年に米国ニューヨークの大和総研アメリカ、ライトソンICAP(Fedウォッチ・シンクタンク)にて客員研究員。マネーマーケットの現場の視点から各国の金融政策を分析している。2007~2008年度、東京理科大学経営学部非常勤講師。2009年度中央大学商学部兼任講師。著書に「日銀は死んだのか?」(日本経済新聞社、2001年)、「新東京マネーマーケット」(有斐閣、共著、2002年)、「メジャーリーグとだだちゃ豆で読み解く金融市場」(ダイヤモンド社、2004年)、「バーナンキのFRB」(ダイヤモンド社、共著、2006年)。


金融市場異論百出

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