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SNSポリスのSNS入門
【第1回】 2016年9月26日
著者・コラム紹介バックナンバー
かっぴー

SNSが生み出した「過剰な承認欲求」
佐々木俊尚氏×かっぴー氏 特別対談<前編>

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昨年、SNS上の“あるある”を取り締まる漫画「フェイスブックポリス」で、彗星の如く現れ、糸井重里氏、堀江貴文氏、はあちゅう氏からも絶賛されているかっぴー氏が、このほど『SNSポリスのSNS入門』を上梓。

そこで、SNS黎明期から情報発信を続けてきたジャーナリストの佐々木俊尚氏と、昨今のSNS文化をテーマに語り合っていただきました。

今この時代のSNSのあり方を鋭く切り取るかっぴー氏と、SNSの歴史にリアルタイムで立ち会ってきた佐々木氏。両名の対談からSNSの現状とビジネスパーソンのSNSとの付き合い方が見えてくる……!前後編でお届けします。

(編集:友清哲 写真:中野修也)

「ミクシィは永遠に続くだろうと思っていた」
時代とともに変わるSNSの世界

佐々木 僕は新しいサービスが始まると、とりあえずすぐにアカウントは作るようにしているんです。Twitterも2007年に登場して、すぐに登録しました。実際にちゃんと使い始めたのは2009年くらいで、Facebookがおそらく2010年前後。どちらも最初はユーザーが少なくて静かでしたが、2011年の東日本大震災を機に、爆発的に広まったんですよ。

佐々木俊尚(ささき・としなお)
1961年、兵庫県出身。作家・ジャーナリスト。早稲田大学・政経学部政治学科中退。毎日新聞社、月刊アスキー編集部を経て2003年に独立し、IT・メディア分野を中心に取材・執筆活動を続ける。『レイヤー化する世界』『キュレーションの時代』『電子書籍の衝撃』など多数

かっぴー そうでしたよね。僕もTwitterを始めたのは2009年くらいでしたが、最初はフォロワーもあまりいないし、ほとんど活用できていませんでした。

佐々木 当時の鳩山由紀夫首相が、Twitterやブログでメッセージを発信し始めたところ、朝日新聞が「天声人語」の欄で、「そんなものは老後の楽しみにとっておいてはどうか」と噛み付いたことがありました。当時はまだそういう時代だったんですよ。

かっぴー なるほど。今では政治家がTwitterやるのは当たり前ですけど、当時はすごくチャレンジングなことだったんですね。

佐々木 それが震災を機に、SNSは連絡手段として生活に必要なものだと認知されたわけです。そして多くの人が使い始めると、自ずとスキルやノウハウ、やってはいけないことなどが固まってくる。今回かっぴーさんが書かれた『SNSポリスのSNS入門』は、そういった“あるある”が満載の本でした。勉強になるし、面白かったです。

かっぴー ありがとうございます!実際、そのあたりのルール的なことが曖昧な人にこそ、読んでほしいです。

佐々木 たとえばTwitterを見ていると、妙に説教臭いおじさんなどが目につくじゃないですか?そういう人のプロフィールには、たいてい「つまらない世の中を面白く生きる」といったことが書いてあって、下手をすると「恋人募集中」と添えてあったりする(笑)。そういう“あるある”がたくさん凝縮されていた印象ですよ。

かっぴー
1985年、神奈川県出身。漫画家。株式会社なつやすみ・代表取締役社長。武蔵野美術大学卒業後、東急エージェンシーのクリエイティブ職に就く。その後、面白法人カヤック勤務を経て、2015年から漫画の執筆を開始。大反響を呼んだ「フェイスブックポリス」を皮切りに、「おしゃ家ソムリエおしゃ子!」「左ききのエレン」など話題作を次々に発表

かっぴー ああ、よく見かけますね(笑)。それにしてもSNSの移り変わりというのは感慨深いです。僕はTwitterを始める前はmixiをやっていたんですが、当時は「mixiは永遠に続くだろう」と本気で思っていました。まさか、これほどあっさり他のツールに取って代わられることになるとは……。

佐々木 ちょうど最近、たまたまmixiの話題を見かけたので、久しぶりにログインしてみたんです。最後の更新が2010年で、なんだか凍りついた時間を見たような気がしましたよ。マイミクの中に、いまだにmixi日記を更新している人がちらほらいることにも驚きましたが。

かっぴー ああ、いますいます!あれは一体どういうつもりなんでしょうね。もうほとんど読まれていないはずなのに、よく続けられるなあ。

佐々木 廃墟の街を旅している途中で、かつての旧友に出会ったような気分でした。

かっぴー 「お前、まだここに住んでたのか!」みたいな(笑)。

佐々木 サービスの移り変わりによって、そういった現象は今後も起こり得るでしょうね。つい先日、ニフティが長らく提供してきた「@niftyホームページ」を、新サービスへの移行に合わせて閉鎖しましたが、その前にかつての自分のホームページを見てみたら、やはりまだ存在していて。2002年当時に書いていた日記が、そのまま塩漬けにされていました(笑)。

コミュニティができてからルールやマナーは生まれる

かっぴー こういう昔のSNSというのは、卒業アルバムに近いものだと思うんですけど、実際にはアルバムよりもっと“生”なものなんですよね。飾り気のない日常がそのまま保存されていて、今になって読み返すと、なんとも言えない不思議な感覚に陥ります。

佐々木 きっと今の30~40代が、70歳くらいになった時にFacebookを見てみたら、同様に不思議な感慨を覚えるでしょう。

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かっぴー

漫画家。株式会社なつやすみ代表取締役社長。武蔵野美術大学でデザインを学び、2009年卒業後は東急エージェンシーのクリエイティブ職に。アートディレクター・コピーライター・CMプランナーなど天職が見つからぬままアイデアを書き留めた絵コンテを量産する。2014年に面白法人カヤックへ転職。2015年9月、漫画を見た同僚に背中を押され、描いた漫画「フェイスブックポリス」をWEBサイトへ公開し、大きな反響を呼んでネットデビューを果たした。以降、「フェイスブックポリス」の続編「SNSポリス」をはじめ「おしゃ家ソムリエおしゃ子! 」「左ききのエレン」「おしゃれキングビート! 」「裸の王様VSアパレル店員」などWEBメディアでの多数の連載がはじまる。子どもの頃憧れた映画の脚本家やテレビ番組の構成作家など、自分が考えた物語を世に広める事を夢みて、2016年2月に株式会社なつやすみを設立した。社訓は「忙しく、遊ぶ。」。


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