これもダメ元です。もちろん、断わられることもあります。一方でうまく行ったというケースも学生取材で明らかになっています。

「聞いた相手が志望していた部署の部長。後日、会ってくれた」
 「人事課の人と分かっていたのでダメかと思ったが『人事課だから公平性もあるから申し訳ないけど会うのはちょっと無理。だけど熱意は分かったので他の部署の社員を紹介しよう』と言ってくれた」

その3.説明会もダメ元突破で。

「説明会で、というがその説明会に大学名差別で参加できない」

 そう言われる学生の方もいるでしょう。すぐ予約が満席になったり、あるいはいわゆる大学名フィルターによって予約できないのはよくある話です。

 それなら、強行突破、もといダメ元突破はどうですか?

 別に難しいことをするわけではありません。説明会を開催する企業にまず電話するのです。

「説明会が満席だったのですが、どうしても参加したいのです。何とか参加させていただけないでしょうか?」

 そんな電話してもムダ?いえいえ、そんなことはありません。実は会社説明会のキャンセル率はびっくりするほど高いのです。

 出席率が80%行けば上出来(つまりキャンセル率は20%)、下手すれば60~70%まで下がってしまうことすらあると言われます。ある採用担当者は次のように説明してくれました。

「説明会の予約を受け付けて予定数に到達しても、キャンセル率がすごい。ひどいときだと50%を超えることもある。そういう回に限って、採用担当の常務の視察がある。当然、『なんでこんなに空席なんだ』と怒られることになる。そういうときに参加したいという学生がいればありがたいですね」

 別の採用担当者も同意見でした。

「予約を真面目に取った学生に不公平とは思います。でも、実際に空席があるわけでそれを断わってしまうのはちょっと忍びない。電話してきた学生には出席を認めることになるでしょう」

 もちろん、電話で聞いて断わる企業もあります。それでも当日、ダメ元で行って同様に聞いてみるのです。学生に聞く限り、成功率は五分五分。

「会場に直接行くと入れてもらえることもあったし、『自分勝手だ』と怒られ認められなかった企業もあった。以来、電話をするようにした」
 「電話で聞くと断わられる企業もあった。だけど、そこまで言うならと認めてくれた企業もあった。実は内定先がそう」

 あ、付言しておくと、「どうせ空席があるんですよね?イシワタリって人の記事に書いてありました」とか大きな態度を取らないように。あくまでもイレギュラーな話ですから低姿勢に、断わられたら素直に引き下がるのがお約束です。