インフレに強く、長期にわたって安定した副収入が得られると人気が高い不動産投資。成功するためには物件選びが何より大切だが、プロの投資家ですら手に入れようとしてもなかなか買えないと嘆く希少性の高い物件がある。それが、グッドライフが提供する「オーナーチェンジ物件」だ。
不動産の流動性の低さがメリットになる
オンラインサロン「田端大学」塾長の田端信太郎氏は「投資が大好き」だ。「株式投資が好きで、投資歴は20年くらいになります。株式投資の良さは、売りたいときにすぐに売れる流動性が高いところ。そのため、不動産の値上がりが期待できるときは、不動産株やJ-REIT(不動産投資信託)を買いました」。
転機は2012年。安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」と黒田東彦・日本銀行総裁が放った異次元の金融緩和「黒田バズーカ」により、「これは(デフレから脱却するため人工的にインフレを起こす)リフレ政策なのだから、これから資産インフレが起こる。資産インフレの時代にやるべき投資は、借金をして不動産を買うことだと思いました。日本人にはなじまない考え方ですが、僕は借金をたくさんしたい……どころか借金をしないと腰が落ち着かない感じがしました。実際、今は借金をしている人ほど豊かですよね。借金は最大のインフレヘッジになるからです」。
マイホームは賃貸派だったという田端氏は、当時サラリーマン。「サラリーマンの最大の借金は、住宅ローンじゃないですか。子どもも2人目が生まれたので、東京の湾岸エリアの分譲物件も視野に入れて探したところ、東京五輪が決まる直前の12年に、豊洲に立つタワーマンションのファミリータイプという良い物件に巡り合えて7400万円で買いました。その物件を23年に売却したら1億2000万円になった。4600万円の利益です。不動産は株に比べて流動性が低いとネガティブに捉えていたのですが、売りにくいからこそ1億2000万円に値上がりするまで保有することができた。20年の投資経験の中でも、一撃で4600万円ももうかったのは初めてでした」。
田端信太郎氏
YouTubeチャンネル『田端大学 投資学部』を運営。SNSフォロワー数50万人超のビジネスインフルエンサー。不動産投資の豊富な経験から、優良物件や最新の投資情報を提供。 リクルート、ZOZO、LINEなど多くの企業でマーケティング・経営に関わる。現在はビジネスインフルエンサー育成やスタートアップ支援に注力。
そこで、田端氏はこう考えた。
「不動産投資は大きな利益をもたらす可能性がある。でも、不動産が株のようにスマートフォンでポチっと売れる商品だったなら、僕はどんなに粘っても1億円の値を付けたときに売っていたはず。インフレ転換して不動産が値上がりする時代は、(株に比べると)不動産の流動性の低さはリスクではあるけれど、大きなリターンをもたらす力にもなるのではないか。ただし、それはワンルームではなく、居住需要と賃貸需要の両方が見込めるファミリータイプに限る」
そんなとき、ファミリータイプのオーナーチェンジ物件を専門に扱うグッドライフと知り合った。
オーナーチェンジ物件とは、賃貸入居者がいる状態で売却される物件のこと。入居者は変わらずに物件オーナー(所有者)のみが変わるため、入居者を募集する必要がなく家賃収入がすぐに入ってくる。その代わり、入居者が退去しない限りオーナー自身が住むことができないため、物件価格は一般的に居住用よりも低めに設定されることが多い。
田端氏は、18年に豊洲に移転した築地場内市場周辺の物件を投資用に探していることをグッドライフの営業担当者に伝えた。
「実は東京都が『築地まちづくり方針』を策定して再開発に動いていることは都の公開情報で分かっていました」
もちろん、情報だけで築地に目を付けたわけではない。
「実際に築地周辺を“領地を見回るお殿様気分”で歩いて回り、日本人の家族連れやインバウンドの皆さんが楽しそうにしている姿を見て、ここがいいと決めた」のだ。
営業担当者にオーダーを出してから1カ月後、「本当に価格も手頃で、僕の条件にほとんど完璧に収まる物件を探してくれたので購入しました。それが3月ごろ。すると5月に正式に多機能型スタジアムを整備する計画が発表されたのです」。
田端氏の成功要因は、インフレ時代に強い不動産に目を付けたこと、家賃収入も売却益も狙えるファミリータイプのオーナーチェンジ物件に絞ったこと、将来発展するエリアの情報を集めて、実際に歩いて確かめたところにあった。
今後もいい物件があれば買いたいと話す田端氏。「ただし、不動産は良くも悪くも流動性が低いので、自分のポートフォリオ中で半分を超えてはいけないと思っています。理想は1割、2割。融資が使えるのなら使った方が、資金効率がいいと思います」。
田端氏が次に狙う物件は、どのエリアだろう。