経営 X 人事
なぜ職場で人が育たなくなったのか
【第21回】 2011年1月18日
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間杉俊彦 [ダイヤモンド社 人材開発編集部副部長]

「育て上手」の上司たちの調査でわかった
OJT成功のセオリー(その4)

――優れたOJTリーダーのCHECKとACTION

OJT(On the Job Training)が再活性化し、職場での学びが若手社員の成長を促すようになるためには、どうすればいいか。それには、優れたOJTリーダーの調査に基づく、「育て上手な上司・先輩の指導行動」を知ることが役に立ちます。今回は、優れたOJTリーダーのCHECK―ACTIONについて。「評価」と「学びの抽出 次期目標設定」という2つの段階でのセオリーです。

成長イメージのズレを防ぐ
CHECK(評価)の重要性

 優れたOJTリーダーの指導を行動をPDCAサイクルにあてはめて分類・整理してきましたが、前回のPLAN-DOのセオリーに続いて、CHECK-ACTIONについて見ていきます。

 忙しい業務の中で、ともするとDOばかりに関心が集中しがちなのが、私たちの日常かもしれません。もちろん、誰しもそれでいいと思っているわけではなく、また、善きPLANがあり、なおかつDOに対する振り返りであるCHECKとACTIONがなければ業務のクオリティがなかなか向上しないことは、経験的に理解できることです。

 OJTにおけるCHECK-ACTIONの重要性も、それと同じでしょう。

 とりわけ、CHECK(評価)は若手人材の成長のためには、もっともカギを握るファクターかもしれません。

 私たちと、神戸大学大学院の松尾睦教授との調査では、CHECKについては、「日常業務で成長した部分をフィードバックする」、「現状に満足させず、目指す人材にどこまで近づけたかのか、成長度合いを伝える」という2項目が、優れたOJTリーダーの行動として抽出されました。

 若手がイメージする自分自身の成長度と、上司である私たちが彼(女)たちに見出す実際の成長度には、しばしばズレが生じます。

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間杉俊彦 [ダイヤモンド社 人材開発編集部副部長]

1961年、東京都生まれ。1986年 、早稲田大学第一文学部文芸専修卒業、ダイヤモンド社入社。週刊ダイヤモンド編集部に配属され、以後、記者として流通、家電、化学・医薬品、運輸サービスなどの各業界を担当。2000年 週刊ダイヤモンド副編集長。2006年 人材開発編集部副部長。著書に『だから若手が辞めていく』(ダイヤモンド社刊)

 


なぜ職場で人が育たなくなったのか

「なぜ職場で人が育たなくなったか」をテーマに、その背景と要因を考える。そして研究者や識者の知恵を借りながら、「職場で人が育つ方法」を提示していく。

「なぜ職場で人が育たなくなったのか」

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