ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
三流の維新 一流の江戸
【第8回】 2016年12月24日
著者・コラム紹介バックナンバー
原田 伊織

吉田松陰はテロリストだった!?

1
nextpage

江戸という時代は、明治近代政権によって「全否定」された。
私たちは学校の教科書で、「明治の文明開化により日本の近代化が始まった」と教えられてきたが、はたして本当にそうなのか?
ベストセラー『明治維新という過ち』が話題の原田伊織氏は、これまで「明治維新とは民族としての過ちではなかったか」と問いかけてきた。
そして、今回さらに踏み込み、「2020年東京オリンピック以降のグランドデザインは江戸にある」と断言する。
『三流の維新 一流の江戸』が話題の著者に、「吉田松陰の正体」を聞いた。

安直な歴史物語が生まれる理由

原田伊織(Iori Harada)
作家。クリエイティブ・プロデューサー。JADMA(日本通信販売協会)設立に参加したマーケティングの専門家でもある。株式会社Jプロジェクト代表取締役。1946(昭和21)年、京都生まれ。近江・浅井領内佐和山城下で幼少期を過ごし、彦根藩藩校弘道館の流れをくむ高校を経て大阪外国語大学卒。主な著書に『明治維新という過ち〈改訂増補版〉』『官賊と幕臣たち』『原田伊織の晴耕雨読な日々』『夏が逝く瞬間〈新装版〉』(以上、毎日ワンズ)、『大西郷という虚像』(悟空出版)など

 「尊皇攘夷」や「勤皇」という言葉を薩摩・長州藩士の代名詞のように受け止めることが多く、彼らのことを「尊攘派(そんじょうは)」と呼ぶことも行われているが、これほど幕末期の政治情勢を無視した話はない。

 多くの人が勤皇=尊皇攘夷と解釈し、勤皇と佐幕を対立語として使っているが、これもまた当時の実態から著しく乖離(かいり)しており、こういうレベルで幕末史を語るから、史実とかけ離れた安直な歴史物語が生まれるのである。

 もう一つ例を挙げれば、勤皇の志士と呼んでいる、先に挙げた薩長土肥の人物像がでたらめに麗(うるわ)しく語られている。

 結論だけを述べれば、彼らは現代流にいえば暗殺者集団、つまりテロリストたちである。
 我が国の初代内閣総理大臣は、この暗殺者集団の構成員であり、自らもテロ行為に手を染めていることを知っておくべきである。

1
nextpage
スペシャル・インフォメーションPR
ダイヤモンド・オンライン 関連記事
再起動 リブート

再起動 リブート

斉藤徹 著

定価(税込):本体1,500円+税   発行年月:2016年12月

<内容紹介>
僕は4回死に、そのたびに復活した。 波瀾万丈のベンチャー経営を描き尽くした真実の物語。 バブルに踊ろされ、金融危機に翻弄され、資金繰り地獄を生き抜き、会社分割、事業譲渡、企業買収、追放、度重なる裁判、差し押さえ、自宅競売の危機を乗り越え、たどりついた境地とは

本を購入する
ダイヤモンド社の電子書籍
(POSデータ調べ、1/8~1/14)


注目のトピックスPR



三流の維新 一流の江戸

ベストセラー『明治維新という過ち』『官賊と幕臣たち』『大西郷という虚像』の異色作家が放つ新境地!文明を動かす3要因は「人口」「資源」「技術」だが、最も強い影響力があるのが人口!「人口と経済」で読み解く江戸250年~明治維新の誰も教えてくれなかった真実!いま、なぜ世界は江戸に向かうのか?人類史に例を見ない250年にも及ぶ長期平和を維持した江戸。その裏には「江戸システム」という持続可能な資源循環システムが息づいていた。一元主義的な西欧資本主義が破綻しつつあるいま、世界が江戸の多様性に注目。「2020年東京オリンピック以降のグランドデザインは江戸にある」と断言する著者が、一本の長い時間軸を引いて史実を忠実に検証。明治維新政府に全否定され、土深く埋まったままの江戸を掘りおこし、引き継ぐべきDNAを時代の空気と共に初解明する。

「三流の維新 一流の江戸」

⇒バックナンバー一覧