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金融市場異論百出

大震災発生後に大型資金供給
日銀も短期金利を低位誘導へ

加藤 出 [東短リサーチ取締役]
2011年3月23日
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 1995年1月に阪神淡路大震災が起きた日は、銀行間で資金貸借を行うコール市場で逼迫感が表れ、朝から短期金利が上昇を見せた。当時の日銀は無担保コール・オーバーナイト金利を2.25%前後に誘導していたが、その日は大手銀行ですら資金調達金利を2.375%まで引き上げていた。

 一方、今回の東北関東大震災発生後の3月14日に、日銀は即日スタートで15兆円、翌日以降のスタートで6.8兆円という空前の大規模資金供給を展開した。その結果、市場は余剰資金で溢れ返り、短期金利は低位で推移した。銀行の資金繰りに問題が生じていたわけではないのだが、日銀は不安心理が広まらないように、徹底的に資金を市場につぎ込んでいた。

 また、日銀は3月14日にコマーシャルペーパーと社債を中心に市場から資産を追加で5兆円買い取る政策を決定した。企業の資金繰りをサポートする姿勢が強調されていた。危機下でもし長期金利が急上昇したら、日銀は国債買い取り額を増加させる可能性もある。

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加藤 出 [東短リサーチ取締役]

東短リサーチ取締役チーフエコノミスト。1988年4月東京短資(株)入社。金融先物、CD、CP、コールなど短期市場のブローカーとエコノミストを 2001年まで兼務。2002年2月より現職。 2002年に米国ニューヨークの大和総研アメリカ、ライトソンICAP(Fedウォッチ・シンクタンク)にて客員研究員。マネーマーケットの現場の視点から各国の金融政策を分析している。2007~2008年度、東京理科大学経営学部非常勤講師。2009年度中央大学商学部兼任講師。著書に「日銀は死んだのか?」(日本経済新聞社、2001年)、「新東京マネーマーケット」(有斐閣、共著、2002年)、「メジャーリーグとだだちゃ豆で読み解く金融市場」(ダイヤモンド社、2004年)、「バーナンキのFRB」(ダイヤモンド社、共著、2006年)。


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