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売れる販売員は似合わないものを絶対に売らない
【第5回】 2017年4月15日
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桐山知佳

怖い人にのまれないポイントは、「おどおどしないこと」

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ショップは女性だけの狭い世界、しかもスタッフもいつも一緒ですから、「人間関係」にはとても気を遣わなければいけません。売れ行きの悪い職場には、必ず「人間関係」の問題があります。
4月13日にダイヤモンド社から発売される『売れる販売員は似合わないものを絶対に売らない』から、職場の人間関係についてを見ていきましょう。
教えてくれるのは、多くの販売員を店長に昇格させてきた、接客アドバイザーの桐山知佳さんです。
第5回の今日は、「スタッフ同士の人間関係をよくするコツ」です。

怖い人にのまれないポイントは、「おどおどしないこと」

店長が皆、聖人君子のような人ならいいのですが、上司は選べません。
機嫌が悪かったり、理不尽に怒られることもあるでしょう。
店長ではなく、先輩やエリアマネージャーなどが怖い場合もありますね。
きっとどこかに、怖い人は必ずいるのです。

売上が悪いとき、あからさまにピリピリする店長がいました。
ある売上が悪い日、レジの精算をしていた時の話です。
金額が1万円もあわないことにスタッフが気づきました。
ただでさえ機嫌の悪い店長に、この報告をしなければなりません。
スタッフは凍りつきました。

店長は、ひたすら無言で売場のディスプレイを変えています。
そこに、後ろから小声で話しかけるスタッフ。
しかし、店長は気づきません。

 「あのう……」
と何回か横から小さな声で
「お金が、合わないんです」
と言うと、ようやく気づきました。
小さく自信なさげなスタッフに店長は
「え? 何? 聞こえない!」
と激高しました。

話しかけるスタッフのドキドキが伝わってくるようです。
イライラしている人に話しかけるのは非常に勇気がいりますね。

このような場合でも、対処法はあります。

それは、イライラしている人に話しかける時のポイントは、おどおどしないことと、後ろから話しかけないことです。
毅然とした態度ではっきりと話しかけましょう。
イライラしがちな人に対して覚えておくのは、「相手のペースにのまれたらダメ」ということです。
私の上司であった店長は、恐れられているエリアマネージャーへの報告が上手でした。エリアマネージャーが来た瞬間に、はっきりとした声で
「マネージャー、ご報告があるのですが、お時間はありますか」と切り出します。
言いにくいことほど、「売上が取れず申し訳ございませんでした。理由は、売れ筋の在庫確保が……」など、言葉を濁さず明確に話をします。
言い訳がなく、簡潔な話にエリアマネージャーも
「わかった、次は頑張ってね」
と応じていたのが印象的でした。
怖くてできない、と思うかもしれませんが、まずやってみましょう。
慣れるとできるようになります。
どんな相手でも物おじせず、論理的に話せる人は頼りがいがあります。
言いにくいことを言いにくいタイミングで言う時、おずおずと口ごもっていないでしょうか。
見えないところから恐る恐る話しかけていないでしょうか。
言いにくいことほどハッキリ、ハキハキ、簡潔に。
相手のペースにのまれないのは、これがいちばんです。

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    桐山知佳

    接客アドバイザー。
    アパレル2社でトレーナーとして全国の店長や販売員を200名以上育てる。当初は「人を育てる」ということに戸惑い、ひたすら叱る、褒めるを繰り返すが、数字は伸びず、スタッフの退社は後を絶たなかった。それを機に指導方法を一新。「具体的でわかりやすく、誰でも接客への自信がつく」指導方法で、全国の店舗の売上を改善。
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