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実録 さぬき“町おこし”プロジェクト
【第9回】 2011年7月4日
著者・コラム紹介バックナンバー
佐々木繁範 [リーダーシップ・コミュニケーション・コンサルタント]

「さぬき市5万人を変える
きっかけをつくりたかった」
十河孝男商工会長に聞く

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「さぬき町おこしプロジェクト」は、さぬき市商工会十河孝男会長の強い危機感から始まった。そこには、不満が出ようが泥まみれになろうが、自分たちの手で商品開発に取り組み、全国で戦える力をつけてほしいという、強い願いがあった。(聞き手 佐々木繁範)

業績ジリ貧。市場は先細り。このままでは希望が持てないと思った

――まず、このプロジェクトを始めた背景をお聞かせください。

 さぬき市には約30の菓子事業者があるが、業績は芳しくない。過去3年で売上を数十パーセント下げたところもあるぐらいだ。他の業種も似たり寄ったりで、人口減少の中、地元市場だけに頼っていては、先細りは必至だ。

十河孝男(そごう・たかお)氏。さぬき市商工会会長。高齢者向けケアシューズを製造する徳武産業社長。2011年春の褒章にて、藍綬褒章を受章。1947年生まれ。

 引退が近い親父の代はさておき、このままでは、後を継ぐ息子の代は将来に希望が持てない。全国市場に出て行く力をつけなければならないと、強く感じていた。

 幸い、さぬき市には、四国霊場八十八箇所の上がり三ヵ寺があり、年間30万人のお遍路さんが訪れる。この地域資源を活かした土産菓子で全国展開に挑戦し、そこでノウハウを蓄えれば、他の業種にも応用できると考えた。

――プロジェクトに取り組む上で、心がけた点は?

 町おこしにありがちな、専門家に考えてもらって成果物を受け取る、形だけのプロジェクトにはしたくなかった。

 我々に必要なのは、新しいモノを生み出す力。商品開発力だ。安易に専門家に答えを求めるのではなく、汗をかき、徹底的に自分たちで考え抜くことにこだわった。

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佐々木繁範 [リーダーシップ・コミュニケーション・コンサルタント]

リーダーシップ・コミュニケーション・コンサルタント。ロジック・アンド・エモーション代表。
1963年福岡県北九州市生まれ。1987年に同志社大学経済学部を卒業後、日本興業銀行に入行。1990年にソニー株式会社に入社。盛田昭夫会長の直属スタッフとして企業外交を補佐、その間にスピーチ・ライティングを学ぶ。1995年から97年までハーバード・ケネディ・スクールに留学、公共経営学修士号を取得。帰国後、2001年まで出井伸之社長の戦略スタッフ兼スピーチ・ライターを務める。ソニーでは計100本以上のスピーチ・サポートを手がけると ともに、IT戦略会議の議長補佐として、IT国家戦略の策定にも携わる。その後、数社にて経営改革に携わり、2009年に経営コンサルタントとして独立。リーダーシップとコミュニケーションを専門とし、経営者やリーダーの組織求心力と影響力の向上を実現するためのメッセージ発信を支援している。ホームページ:http://www.sasakinet.jp
著書に『思いが伝わる、心が動くスピーチの教科書』(ダイヤモンド社)がある。


実録 さぬき“町おこし”プロジェクト

これといった名産品もなく、過疎化の進むさぬき市で町おこしプロジェクトが始まった。カネも知恵も他人任せの依存体質から脱却し、全国に誇れる土産物の開発へ。町おこしに携わった経営コンサルタントが、紆余曲折、地方都市の自立の軌跡を赤裸々に紹介する。

「実録 さぬき“町おこし”プロジェクト」

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