ディスプレイでもポインタが見える
新世代のプレゼンターは便利

スポットライトなら、マウス的な操作も可能なうえに、動画再生などの機能を設定しておけるため、説明の流れを止めることなくスムーズに進行できる。前田さんもよく使うという。

 社外プレゼン(商談)などで、プレゼンの相手が1~2名と少人数という場合、最近ではプロジェクターに投影することよりも液晶モニターに表示するケースが増えている。その場合、これまでのプレゼンターで画面を指示する赤や緑のポインターは役に立たないのをご存じだろうか。ディスプレイの光と相殺してしまい、どこを指しているのかわからなくなってしまうのだ。

 そんなときに威力を発揮するツール(プレゼンター)が、ロジクールの「スポットライト」だ。スポットライトは、最初からポインタの機能がない。その代わりに、ソフトウェアで画面にマウスカーソルのようなポイントを「表示する」ことができる。これで、ディスプレイでも注目箇所がわかるだけでなく、遠隔地とテレビ会議などで画面を共有しても、同時に話している内容の指示ができるのだ。まさに、ネットワークが発達した現代の情報インフラに完全対応したプレゼンターと言えるだろう。

 このポインター機能は、実際にマウスカーソル的に使うこともできる。ボタンの長押しなどで、PCの特定の機能を呼び出すこともできるため、プレゼン中に動画を再生したり、別のプレゼンシートから資料を引っ張り出したり、プレゼンターからマウスに持ち変えることなくスマートに操作できるため、本番であれこれ慌てなくて済む。

「念い」が伝わらなければ
心に響くプレゼンにはならない

【図1】社外プレゼン資料の全体像

 さて、社外プレゼンの資料は、「イントロダクション」「ボディ(プレゼンの本体)」「エンディング」「アペンディックス(別添資料)」の4つのパーツからなる。社外プレゼンはすべてこのパターンで対応できるという。

 イントロダクションは「表紙」と「つかみスライド」から構成。つかみスライドは、聞き手の課題をスライド化して、「そうそう、それが悩みなんだ…」「これは、自分にとって必要なプレゼンだ…」と直感してもらう重要な役割を担っている。【図1】

 ボディでは、課題に対する解決策と具体的な効果・メリットを連打していく。相手に「なるほど、たしかにこの方法で課題を解決できそうだ」と納得してもらったうえで、「もっと詳しく知りたい」とネクスト・アクションに踏み出す決断を促すわけだ。