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なぜあの人の話に納得してしまうのか
【第5回(最終回)】 2011年6月28日
著者・コラム紹介バックナンバー
中谷彰宏 [作家]

なぜあの人は、初対面の人とでも
うまく話せるのか?

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説得しようとして失敗している人の多くは、自分から相手に壁をつくっていることが多いようです。相手の懐に入っていくための3つのポイントとは何なのか。相手と壁を作らないための「目線の大切さ」について、今回はお伝えします。

上から目線も下から目線も
相手を説得することはできません。

 説得をしようとして失敗している人のほとんどは、次のどちらかの間違いをおかしています。

 1つは、上から目線。

 もう1つは、下から目線。

 上から目線というのは、上司が部下を怒る時の視線です。

 下から目線というのは、セールスマンがへりくだって営業する時の視線です。

 上から目線も下から目線も相手を説得することはできません。

 人が納得する時は、相手が同じ水平の目線になった時です。

 これは日本人が苦手とする目線です。

 上からと下からはできるけれど、水平の目線は苦手という人は多いのです。

 初めて会った人に対して多くの人は、自分のスタンスを探そうとします。

 この人には上からいくべきか下からいくべきか悩んでしまうのです。

 相手とコミュニケーションをどうとっていいかわからない人は、とりあえず下からの目線で話をしていって、様子がわかったら急に上になろうという人がいます。

 こういう人は外国人と話をすると、「なんで外国人は上から目線で来るのだろうか」と言いますが、決してそうではありません。

 下から目線で話しているので、水平目線の外国人のことを上から目線と感じてしまっているだけなのです。

 外国人は、知らない人に対しては水平目線になります。

 私も水平目線で話をするので、上から目線と思われてしまうことがあります。

 お互いが水平目線だと友達になることができます。

 ほとんどは、初対面の時に納得できるかどうかが実は決まっているのです。

 最初に「はじめまして」と言ってしまうと壁ができます。

 「はじめまして」でつくってしまった壁を乗り越えていかないといけなくなってしまうのです。

 「お仕事何されているのですか」でも、また壁ができてしまいます。

 相手の懐に入っていくためには、①「はじめまして」を言わない、②「お仕事何されているのですか」を言わない、③最初に名刺を出さない、ことが大切なのです。

 「今、そこで面白いことがあってね」という体験のエピソードから話し始めるといいのです。

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中谷彰宏 [作家]

1959年4月14日、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒。博報堂で8年間CMプランナーの後、株式会社中谷彰宏事務所設立。ベストセラー「面接の達人」シリーズを含め、著書多数。中谷彰宏公式ホームページ
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