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自然孔を使えばキズはない!?
革命的“超”低侵襲手術とは
NOTES(経管腔的内視鏡手術)

井手ゆきえ [医学ライター],-週刊ダイヤモンド編集部-
【第54回】

 外科手術の何といって、切り開いた手術創(キズ)が回復するまでの期間ほどつらいものはない。ましてみぞおちから臍まで15~20センチメートルは切る開腹手術のような大手術ならば組織や皮膚がくっつくまで痛みはもちろん、感染症の危険に曝される。このため、昨今は内視鏡や腹腔鏡を使った身体への負担が少ない「低侵襲」の手術が普及してきた。

 ただ、腹腔鏡術といえども、カメラや鉗子を挿入する孔を複数穿つ必要がある。となれば完全を追求しないではいられないのが人間というもの。2004年、米国から「お腹の壁をいっさい切らない」という究極の低侵襲手術法「NOTES」が報告された。コレがなんと「口や膣、肛門など人間が自然に持っている孔を経由して、内視鏡をお腹の中に挿入する」(消化器内科医)という方法なのだ。一瞬、なるほど! と膝を打ちたくなるが「待てよ」とも思う。それでは胃食道内部や腸管内のポリープくらいしか切り取れないのではないか。ところが、違うのだ。

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井手ゆきえ [医学ライター]

医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。

 

週刊ダイヤモンド編集部


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