身近な人に教えられる「お金の常識」はもう古い!
30代以下のみなさん、親から言われてきたお金の常識は、今やまったく役に立たないのはご存じですか?
預金金利が0.001%の現在、一方、親世代や、祖父母の世代は、預金金利がなんと7%もあり、貯金をして家を買っておけば、自然に資産が増やせるような、何ともうらやましい経済成長時代だったのです。
今や、人口も減って、高齢化が進む、経済の成熟期を迎えた日本で、親から教わったお金の常識を信じていると将来必ず後悔します。新しいお金の常識を、お金のプロがセキララに語る連載です。

お金を増やすには
投資信託がいちばん!

 この連載では、「貯金はするな」、「保険は入るな」という主張がなぜなのかを、ご説明してきました。
 それらをやめて浮いたお金をどうするか。
 ここで、具体的なお金の殖やし方について説明していきましょう。

 若い人たちでも無理なく、ギャンブルにならない、正しい資産運用をするためのツールとしては、やはり投資信託が最適だと思います。私が投資信託会社の社長をしているから、そのように言うわけではありません。いや、自分自身が投資信託を素晴らしい投資手段だと思っていますが、本当にいい商品がなかった。だからこそ、私はクレディセゾンの社内起業という形で、セゾン投信を立ち上げました。

 なぜ、資産運用は投資信託が良いのか。理由は以下の3つです。
 第一に、少額資金からスタートできること。インターネット証券会社だと100円から購入できるところもあります。ちなみにセゾン投信の場合は積立だと5000円からになります。いずれにしても、少額資金から始められるのは、資金をあまり持っていない若い世代向きだと思います。また仮に損失が生じたとしても、少額資金のうちは、金額ベースで見た損失額は小さめに抑えられます。仮に運用資金が10万円で20%の損失が生じたとしても、金額ベースの損失額は2万円です。この程度の損失額なら、2、3回呑みに行ったと思えば、何とかがまんできるでしょう。

 第二にプロがポートフォリオの管理をしてくれることです。ポートフォリオというのは、分散投資をしている投資対象の組み合わせのことを指します。これらをバランスよく管理してくれるのが、投資信託の運用会社です。

 たとえば、国際分散型の投資信託の中には、数十か国の株式や債券に分散しているものもあります。もし、これと同じ運用を個人が自分で行おうとしたら、とても大変な作業量になる、というより、プロと同じクオリティで運用管理することは困難です。投資信託は「信託報酬」という、投資信託を購入する皆さんにとってはコストになりますが、それをいくばくか頂戴することによって、皆さんの代わりにこれらを適切に資産配分して、ポートフォリオとして管理を行っています。

 第三に、いつでも現金化できる流動性の高さを兼ね備えていること。
 流動性というのは、金融の専門用語ですが、要するに、いつでも好きな時に解約でき、比較的早期に現金を受け取れることです。流動性が最も高い金融商品は、やはり銀行の普通預金でしょう。これは、ATMにキャッシュカードを入れ、画面に表示される手順に沿って手続きをすれば、その場で現金を手にすることができます。投資信託の場合、それに比べるとやや流動性に欠ける部分はあるのですが、基本的にはいつでも解約できますし、解約の手続きが完了した日から起算して1週間以内には、キャッシュを受け取ることができます。

 夜、呑んでいて、急にタクシー代が必要になった時の現金需要には対応できませんが、子供の教育資金とか、自分たちの旅行代金など、ある程度、使う予定が決まっている資金需要には十分対応できます。よく、「投資信託って一度積み立ててしまうと、なかなか解約できないんでしょ」という質問を、ファンドを購入してくださっている方から受けることがあるのですが、決してそのようなことはありません。

 これが生命保険商品になると、中途解約のハードルが一気に上がり、解約までに時間がかかるのはもちろん、金額にしても全額解約というケースが多いものです。しかし、投資信託の場合、金融機関営業日ならいつでも、それこそ1円単位で解約ができ、しかも口座を開設した時に指定した銀行口座に、解約資金が振り込まれます。そして金額指定で少しずつの解約などもできますし、積み立てはそのまま続けることもできます。