細野氏の原発事故担当再任と
環境相兼任は朗報

 引き続き、細野豪志氏が原発担当大臣に就いたことは、まずは最良の人事だといえる。率直に言って、いま、極めて困難なこのポストを担えるのは細野氏しかいない。

 三月以降、情報が錯綜し、混乱し切っていた東京電力、経産省・原子力安全保安院、農林省、文科省、厚労省の会見は、細野大臣(当初は首相補佐官)が統合対策本部の中核に据わったおかげで、見事に改善を見た。

 とりわけ、うんざりするような情報隠蔽の続いていたそれぞれの記者会見を統合、主導した手腕は、正しく評価されるべきだろう。

 なにより、間違いを認める率直さと、情報公開における国際標準のスタンスは、原口一博元総務大臣のそれには及ばないものの、全閣僚の中では最も優れている。

 その細野氏が環境大臣を兼務したことは、もう一筋の光明である。

 菅前内閣の置き土産として、原子力安全庁を環境省の外局にすることを決めたまではいいが、その実効性には疑問符がついている。

 だが、少なくとも野田政権の中では、原発事故に関しては多くの情報と知見をもっている細野氏が、来年四月、設置とともに所管する環境大臣のポストに就くことで、経産省時代のお手盛りの原発対応からは脱却できることが期待される。

 当然、ひとりの政治家にできることは限られている。しかし、少なくともこれまでの経緯と、やるべき方法論を知っている細野氏がこの重要2ポストに就いたことは、悪くない人事と言えるのではないか。