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株式市場透視眼鏡

配当と自社株買いを合わせた
株主還元利回りで銘柄選別する

吉野貴晶
2011年9月7日
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 株式市場を取り巻く環境に不透明感が強まっている状況では、株式の本来の価値に回帰した銘柄選別で臨みたい。期待に左右される株価変動ではなく、株主価値や株主還元を享受する投資尺度での銘柄選別を行うべきだ。株主還元といえば、最も合理的な指標が配当利回りだろう。株主が直接に受け取ることが見込めるキャッシュであるからだ。

 配当利回りは、より長期的な経済の流れからも注目すべきだろう。歴史的に、投資尺度への注目は変遷してきた。古くは、株式投資で最も重視された投資尺度は配当利回りだった。配当利回りが債券利回りを上回り、この上回ったぶんは値下がりの可能性がある株式に投資したリスクに対するプレミアムと考えられてきた。

 しかし、1950年代半ばからわが国が高度経済成長期にさしかかると、利回り革命が起きた。これは、債券利回りを配当利回りが下回る現象である。なぜ値下がりのリスクが大きい株式に投資するのに配当利回りが低下したのか。これは、企業が利益を株主に直接に支払わずそのぶんを企業の内部に蓄えて翌年の事業に投資したほうが、将来の利益がふくらみ株主の享受分も増えると投資家から期待されるようになったからだ。

 こうして注目されるようになった指標がPER(株価÷1株当たりの税引き利益)である。配当ではなく、利益に対して、どの程度株式が買われているかを見て、PERが低い企業は割安ととらえる指標だ。

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