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エコカー大戦争!

「次の一手」が問われる日産EV戦略の将来像
エコカー技術開発の“踊り場”感は嵐の前の静けさか?

桃田健史 [ジャーナリスト]
【第90回】 2011年10月24日
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報道陣にとっては期待ハズレ?
日産・三菱の提携話は一切なかったCEATEC

この日、報道陣が期待した日産と三菱の提携話を聞くことはできなかった
Photo by Kenji Momota

 最先端IT・エレクトロニクスの総合展示会「CEATEC JAPAN2011」(2011年10月4日~8日/千葉県幕張メッセ)初日となる報道陣向け等・特別公開日の午前11時40分。筆者は、展示会場に隣接する国際会議場2階のコンベンションホールABの最前列の中央にいた。

 前の講演の終了が遅れたため、同ホールでの2つめコンファレンスとなる「新しいエネルギー、EV(電気自動車)」は、予定開始時刻を10分ほど過ぎて始まった。その壇上には、日産自動車代表取締役・最高執行責任者の志賀俊之氏、三菱自動車工業代表取締役の益子修氏。そして司会は、NHK出身で現在はフジテレビ系列「スーパーニュース」のご意見番を務め、自身も三菱「i-MiEV」オーナー歴2年という木村太郎氏だ。

 ざっと1000人の観衆のなか、木村氏が取り上げた主なトピックは下記の5項目だ。

①東日本大震災の前後での電気自動車の立ち位置の変化
②電気自動車の家電化
③スマートグリッド/スマートハウスの今後、その中での電気自動車の役割
④日本型電気自動車のガラパコス化への危険性
⑤日本の国家戦略としての電気自動車のあり方

 だが結局、50分弱の同コンファレンスで、筆者や報道関係者が期待していた話題に触れることはなかった。今回のCEATEC2011と第42回東京モーターショー(一般公開2011年12月2日~12日/東京ビックサイト)が、「Team Technology Japan」という連携をとっているため、モーターショーの前に「電気自動車やテレマティクスに関する、日産/三菱の提携の進化の可能性」の糸口が見つかるのではと、報道陣は密かに期待していたのだった。

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桃田健史 [ジャーナリスト]

日米を拠点に世界各国で自動車産業の動向を取材するジャーナリスト。インディ500、NASCARなど米国レースにレーサーとしても参戦。自動車雑誌に多数の連載を持つほか、「Automotive Technology」誌(日経BP社)でBRICs取材、日本テレビでレース中継番組の解説などを務める。1962年生まれ。著書「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」好評発売中


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