11月8日、ステーキ店いきなり!ステーキを展開するペッパーフードサービスとラーメン店大手の幸楽苑ホールディングスの両代表が共同会見の席で固い握手を交わした。フランチャイズ(FC)契約を結び、幸楽苑の一部店舗をいきなり!ステーキに切り替えるかたちでタッグを組むことになったのだ。「立ち食いだから早い。早いから安い」という単純明快なモデルで人気を集めるいきなり!ステーキは2013年末の1号店開業以降、猛スピードでチェーン網を広げている。なぜ出店を急ぐのか――。『週刊ダイヤモンド』11月11日号の第1特集は「味から儲けの仕組みまで 外食チェーン全格付け」。同特集の拡大版として、「週刊ダイヤモンド」と別テーマあるいは未掲載箇所をたっぷり盛り込んだ経営者たちのインタビューをお届けする。第5回はペッパーフードサービスの一瀬邦夫社長に聞く。(「週刊ダイヤモンド」編集部 山本 輝、臼井真粧美 ※インタビューは10月12日に行ったもの)
――来年度1年間でいきなり!ステーキを200店増やすと公言しています。
恐ろしいでしょ(笑)。
――はい。だって現時点でトータル200店舗ありませんから。
今日現在で158店舗になりました。年内には180店超になる。4年間かかってやった数をね、来年1年でやる。これは常識では考えられないよね。
――非常識です。8月に東証1部に2部から昇格しました。一息付かず走り続けるんですね。
一部上場をゴールにしては駄目ですよ。常にゴールの向こうがあって、ただの通過点なんだから。