「一流のビジネスパーソン」たちは、日々どのように「ノート」を活用しているのか。Google出身で、現在は日本を拠点に多方面で活躍し、『世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか』を著したピョートル・フェリークス・グジバチ氏に、マッキンゼー出身で「一流のノート術」を研究する大嶋祥誉氏が、「グローバルに活躍するプロフェッショナルのノート術」について迫る。

ピョートル・フェリークス・グジバチ/ポーランド生まれ。ドイツ、オランダ、アメリカで暮らした後、2000年に来日。2002年よりベルリッツにてグローバルビジネスソリューション部門アジアパシフィック責任者を経て、2006年よりモルガン・スタンレーにてラーニング&ディベロップメントヴァイスプレジデント、2011年よりグーグルにて、アジアパシフィックでのピープルディベロップメント、さらに2014年からは、グローバルでのラーニング・ストラテジーに携わり、人材育成と組織開発、リーダーシップ開発などの分野で活躍。合気道も行う。著書に『世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか』(SBクリエイティブ)などがある。

デジタル漬けで気づいた「手書きのメリット」とは?

大嶋 ピョートルさんはGoogle出身ということもあって、私の中ではアナログのノートより、デジタルツールを使うイメージが強いんですよね。でも、実は、アナログのノート、つまりノートに書くことを大切にしているのではと思っているのですが、どうですか?

ピョートル たしかにデジタルは使います。会議やミーティングでも、Google DocsやGoogle Keepに情報を保存して、会議のメンバーとその場で情報共有したりしています。書いたらすぐメモをシェアできるのは、デジタルの大きな魅力ですよね。自分が撮った写真なんかも、すぐに共有できますから。

大嶋 そんなピョートルさんも「手書きをする」と聞いて今日はお話を伺いに来たのですが、それはどんな場面ですか?

ピョートル 「この場合は手書きにしよう」「ここはパソコンで」というこだわりは特にないのですが、人と話をしているとき、情報をメモするときは、手書きが多いです。

 そして、その情報を振り返ったり、アイデア出しをしたりする場合も、基本は手書きです。

大嶋 やっぱりそこは手書きなんですね。「書きながら、思考する」というのが、仕事ができる人に共通することなんだと思っています。メモするときは、どんなことを意識されていますか?

ピョートル 私のノートを見てもらえばわかるのですが、とにかく字が汚い。きれいに書くことよりも、素早く書くことを意識しています。あと、よく、人の話を聞いているとき、必死でメモしている人がいるでしょう。あれはよくないと思うんです。人と話しているときは、できるだけ相手に100%集中する。だから、手元なんてほとんど見ないで、キーワードを書いていくんです。そんなわけで、すごく汚い字になってしまうんです(笑)。

大嶋 話を聞くことに集中して、ノートにはただ書き殴っている感じなんですね。マッキンゼーの人やコーチングのクライアントであるエグゼクティブでも、実は、ノートが汚い人は多いですよ。