これから始まる大学受験・公務員試験の受験者必読!
「どうやって評価が決まるのか?」
「自分の書いた答案は、どこが悪いのか?」
「どうすれば、合格答案が書けるようになるのか?」
本連載では、2月7日発売の新刊『落とされない小論文』の著者が、これらの疑問に明確な結論を出します。本番直前からでも、独力で合格水準まで到達するスキルと考え方をお伝えしていきます。
今回は、字数制限の目安をお伝えします。(構成:今野良介)
「~字以内」「~字以上、~字以内」「~字程度」
それぞれ何字書けばよいか?
字数を指定する指示文の表現は、主に、「~字以内」「~字以上~字以内」「~字程度」の3種類があります。これらの表現が、受験者を「何字書けばいいの?」と迷わせます。
絶対的な基準はありませんが、800字をベースに、それぞれどれくらいかけば良いかの目安を示します。
・「800字以内」
→最低640字。720字以上が理想
少なくとも上限字数の8割は書き、9割以上を目指します。7割を切れば明らかに印象が悪くなり、さらに短いと減点、最悪の場合は採点対象外になる可能性があります。
「800字以内」の字数指定があるということは、「時間内に800字程度で文章をまとめる力が見たい」という採点者の意図が込められています。話をムダに引き延ばすのは論外ですが、上限に近い字数で、中身のある議論を展開できる力が求められているのです。
・「500字以上800字以内」
→最低640字。720字以上が理想
「800字以内」と、考え方は同じです。ただし、「500字以上」と下限を設定されると油断するのか、500字を少し超えたところで終える人がいます。制限字数ギリギリの答案は意欲が疑われ、評価を下げる可能性があります。内容が飛びぬけて優れていれば、下限ギリギリでも良いかもしれませんが、そんな答案はまず見かけません。書き始める前に上限近くの字数を想定し、十分な素材を準備しましょう。
・「800字程度」
→720字~880字
800字のプラスマイナス1割の範囲に収めます。ただし、「程度」という曖昧な指示なので、プラスマイナス1割から多少の過不足があっても許容されます。
本書では、このほか、小論文試験に一発合格する必要最低限の情報を凝縮して伝えています。
ぜひ、直前対策に使い倒してください。