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オリックス×埼玉西武戦に思う
多少の「遺恨」は真剣勝負の良きスパイス

相沢光一 [スポーツライター]
【第200回】 2012年5月8日
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心温まる2000本安打達成シーンの一方
京セラドーム大阪は一触即発のピリピリ感

 プロ野球、Jリーグ、なでしこリーグに体操の五輪代表選考会、ホッケー五輪最終予選…と、スポーツてんこ盛りのゴールデンウィークが終わった。

 ファンにはそれぞれ印象に残ったシーンがあるだろうが、この期間で最も話題を集めたのはプロ野球・稲葉篤紀(北海道日本ハム)と宮本慎也(東京ヤクルト)両選手の2000本安打達成だろう。二人に共通するのは地道に努力を重ねてきた選手であり、誰からも好かれる人格者であること。そのせいか、他のチームのファンからも心からの祝福を受けた。稲葉が記録を達成したのは東北楽天の本拠地・Kスタ宮城だが、2000本目のヒットがライト前に飛んだ時は日本ハムファンだけでなく、楽天ファンからも大きな拍手が起きた。

 ホームの神宮で記録を達成した宮本にも、対戦相手の広島のファンから盛大に祝福された。試合後のインタビューを終えた宮本はファンにお礼をするためにグラウンドを一周し、サインボールを客席に投げ込んだが、レフトスタンドに陣取った広島ファンも大半が残り祝福しただけでなく“宮本コール”までした。なんとも心温まる、いいシーンだった。

 もっとも、こうした記録達成などの祝い事の時は敵味方が関係なくなることはいいが、試合の最中は別だ。選手はもちろん、ファン同士も相手には敵意をむき出しにするのが自然だし盛り上がりも生まれる。

 稲葉が2000本を達成したのと同じ連休初日の4月28日、オリックス-埼玉西武戦が行われた京セラドーム大阪では、ひとつのプレーから球場が不穏な空気に包まれた。6回、西武のヘルマンがピッチャーゴロを打った。オリックスの西勇輝はそれを難なく処理したが、1塁へワンバウンド送球。ファーストの李大浩がキャッチしようとした時に駆け込んできたヘルマンと軽く接触した。それで李が、ヘルマンに何か声をかけたところ、両軍ベンチから選手たちが飛び出し、一触即発の事態になったのだ。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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