
DX(デジタルトランスフォーメーション)の進展とともに、データを活用したマーケティングやマネジメントを志向する企業は増えている。ところが、「肝心のデータがうまく収集できない」「データは持っているがうまく活用できない」といった悩みを抱える企業は少なくない。そんな課題を解決してくれる頼もしい味方が「NTTタウンページ」だ。職業別電話帳「タウンページ」で広く知られる同社が、デジタルサービスで頼りにされる理由に迫る。
顧客リストの陳腐化に悩む企業が頼ったのは「NTTタウンページ」
営業の見込み客のリストが陳腐化していて、新規獲得が進まない。結局、既存顧客への依存度が高まり、販売が伸び悩んでしまっている――。
そんな悩みを抱える企業は、少なくないだろう。精密機器の製造・販売を行うA社も、同じ悩みで頭を抱えていた。営業活動の効率化と新たな顧客開拓が急務となっていたが、従来、限られた業界内のネットワークや過去の取引履歴を基に営業を行ってきたので、新しい顧客にアプローチするためのつては、ほとんどない。既存の顧客リストも更新されておらず、連絡がつかなかったり、未開拓企業へのアプローチができなかったりと、営業活動が滞りがちだった。
見込み客のデータを収集するため、サードパーティクッキー(複数のウェブサイトを横断してユーザーの行動を追跡するために、第三者が発行するクッキー)を活用することも考えたが、昨今のクッキー規制の強化もあって、それもままならない。
「何とか、自分たちの製品に関心がありそうな見込み客のデータを収集できないか」。そう考えたA社は、あれこれとサービスを探し、たどり着いたのがNTTタウンページだった。
NTTタウンページといえば、黄色い表紙の職業別電話帳「タウンページ」を思い浮かべる人が多いだろう。だが実は、同社の事業ポートフォリオは劇的に変化しており、現在は、高付加価値の企業データベースをデジタルで提供する事業やホームページ制作サービスが主力となっている。
A社は、NTTタウンページが提供するデータベースサービスを利用することで、いきなり新規で2件、800万円の受注に成功した。なぜA社は、このような成果を上げることができたのだろうか。
次のページからは、劇的変化を遂げたNTTタウンページのデータベース事業の圧倒的な強みや、2025年10月にスタートした新サービスの特徴、具体的な活用事例と成果について詳しく紹介する。職業別電話帳「タウンページ」で広く知られる同社のイメージからは想像もつかない、DX時代の新サービスに驚くことだろう。