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三谷流構造的やわらか発想法

非日常からの発想
~金環日食から学ぶこと
「地球人」を育てるために空を見上げよう

三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]
【第36講】 2012年6月12日
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5分間の小さな奇跡

 さる5月21日、九州南部・四国の大部分・紀伊半島から本州の関東付近にかけて、金環日食が発生しました。前回、沖縄本島で見られてから日本では25年ぶり、そして次に北海道で見られるのは18年後という稀少なイベントです。

 日本中が、盛り上がりました。日本中が、空に浮かぶ雲にヤキモキしました。食(しょく:月が太陽を隠すこと)の最大が7時半頃と通学時間帯だったので、授業の開始時間を遅らせた学校もあれば、逆に早めて全校生徒で空を見上げた学校もありました。

 私はもちろん、前日からずっと天気のピンポイント予報をにらみ続け、当日も屋上で空を覆う雲にもめげず、日食グラスで観察を続けていました。

 ただ、あまりにも雲が広く空を覆っていたので、「ダメかぁ」「やっぱり高崎とか北関東に行けばよかったか」と思ってもいましたが。

 日食が始まって太陽が欠け始めてからも、たまに雲が切れて太陽が見えますが、またすぐに雲の後ろ。金環日食が始まるまでの1時間13分の間で、太陽が見えていたのはほんの十数分にすぎませんでした。

 ところが金環日食が始まる数秒前に、雲が切れたのです。東京での金環日食時間は5分間。その間、薄雲に邪魔されながらも、太陽の96.9%が欠ける世紀の天体ショーを娘たちと満喫できました。

 周りの家々からも、その瞬間、「オオッ」という声が上がり、通勤を急ぐ人たちも足をしばし止めて空を見上げていました。わが家周辺での小さな奇跡でした。

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三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]

1964年大阪生まれ、福井育ち。小1のとき読書と読みかじりを人に教える快感に目覚め、駿台予備校では教えることの技術に衝撃を受ける。東京大学 理学部物理学科卒業後19年半、BCG、アクセンチュアで戦略コンサルタントとして働く。2003年から06年までアクセンチュア 戦略グループ統括。途中、INSEADでMBA修了。
2006年から教育の世界に転じ、社会人教育と同時に、子どもたち・親たち・教員向けの授業や講演に全国を飛び回る。「決める力」「発想力」と「生きる力」をテーマに毎年8000人以上と接している。現在K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院 主任教授(MBAプログラム)の他に、早稲田大学ビジネススクール、グロービス経営大学院、女子栄養大学で客員教授、放課後NPO アフタースクール及びNPO法人 3keys 理事を務める。永平寺ふるさと大使。
著書多数。『一瞬で大切なことを伝える技術』(かんき出版)は啓文堂書店2012ビジネス書大賞、『経営戦略全史』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)はダイヤモンドHBRベスト経営書2013第1位、ビジネス書大賞2014大賞、『ビジネスモデル全史』(同)はHBRベスト経営書2014第1位となった。
HPは www.mitani3.com

 

 


三谷流構造的やわらか発想法

発想法ってなんのために存在するのでしょう? ヒトと違うアイデアや答えを出すためです。統計的に有意な戦略なんて、定義により無価値ですし、統計的に正しい発想法なんてあるわけがありません。発想に「普遍性」や「高確率」を求めるなんてそもそも矛盾しているのです。発想法も、然り。これまでと違うものを生み出すには、新しい発想法がいま求められているのです。

「三谷流構造的やわらか発想法」

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