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三谷流構造的やわらか発想法

航空事故調査から学ぶ【2】
~最初に何が起こったのか?

三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]
【第53講】 2013年2月7日
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最初に「何が」落ちたのか?
~コンチネンタル・エクスプレス2574便の墜落事故

 前回の『航空事故調査から学ぶ【1】 ~離着陸時にはクツを脱ぐな』では、「Critical Eleven Minutes」の紹介とともに、航空事故の発生原因(6割が人為的ミス)やその調査体勢について述べました。航空事故では必ず、アメリカ国家運輸安全委員会(NTSB)を筆頭とした国家機関がその調査の任に当たり、再発を防ぐための努力を続けてきました。それに成功したことも、また失敗したこともありましたが……。

 さて今回は、そうした航空事故調査の手法について見てみたいと思います。NTSBらは、いったいどんな「ハカる」手段を駆使して、事故の原因究明を進めているのでしょうか。

 まずは1991年9月11日に墜落した、コンチネンタル・エクスプレス2574便について見てみましょう。機体はブラジル、エンブラエル社のEMB-120 ブラジリア。30人乗りの双発ターボプロップ機です。小規模なコミューター路線に最適だということで、アメリカの多くの航空会社が採用したベストセラー機でした。

 それがテキサス上空で爆発音とともに墜落。乗員・乗客14名全員が死亡する事故となりました。パイロットからの「メーデー」の発信もない、あっという間の墜落でした。メディアは「テロだ!」と書き立てましたが、NTSBの調査官らは冷静に調査を始めます。まずは破片の回収から。どこに何が落ちているのか、特に、最初に「何が」落ちたのかを知るために。

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三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]

1964年大阪生まれ、福井育ち。小1のとき読書と読みかじりを人に教える快感に目覚め、駿台予備校では教えることの技術に衝撃を受ける。東京大学 理学部物理学科卒業後19年半、BCG、アクセンチュアで戦略コンサルタントとして働く。2003年から06年までアクセンチュア 戦略グループ統括。途中、INSEADでMBA修了。
2006年から教育の世界に転じ、社会人教育と同時に、子どもたち・親たち・教員向けの授業や講演に全国を飛び回る。「決める力」「発想力」と「生きる力」をテーマに毎年8000人以上と接している。現在K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院 主任教授(MBAプログラム)の他に、早稲田大学ビジネススクール、グロービス経営大学院、女子栄養大学で客員教授、放課後NPO アフタースクール及びNPO法人 3keys 理事を務める。永平寺ふるさと大使。
著書多数。『一瞬で大切なことを伝える技術』(かんき出版)は啓文堂書店2012ビジネス書大賞、『経営戦略全史』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)はダイヤモンドHBRベスト経営書2013第1位、ビジネス書大賞2014大賞、『ビジネスモデル全史』(同)はHBRベスト経営書2014第1位となった。
HPは www.mitani3.com

 

 


三谷流構造的やわらか発想法

発想法ってなんのために存在するのでしょう? ヒトと違うアイデアや答えを出すためです。統計的に有意な戦略なんて、定義により無価値ですし、統計的に正しい発想法なんてあるわけがありません。発想に「普遍性」や「高確率」を求めるなんてそもそも矛盾しているのです。発想法も、然り。これまでと違うものを生み出すには、新しい発想法がいま求められているのです。

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