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三谷流構造的やわらか発想法

航空事故調査から学ぶ【1】
~離着陸時にはクツを脱ぐな

三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]
【第52講】 2013年1月24日
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航空事故の65%は離着陸時に起きる

 「魔の11分」という言葉を知っていますか? 航空事故の大部分は離陸時の3分と着陸時の8分の間に起きることから言われる表現です。

 元来の英語表現ではもう少し冷静に「Critical Eleven Minutes」です。航空会社(TWA)が、乗員たち向けにつくった言葉で、「いざというとき、乗客の避難誘導などを的確に行えるようにしよう」と呼びかけ、そこに集中した訓練を行ってきました。

 たとえば離陸前、着陸前に客室乗務員たちは30秒間沈黙し、心の中でイメージトレーニングをします。自分の身を守る(でないとお客さんを助けられない)、パニックを起こさない、機内外の状況を確認する、必要なら避難誘導する……。

 でも、乗客としてできることはないのでしょうか? 少なくとも2つあります。1つは「11分」の間はクツをしっかり履いておくことです。特にビジネスクラスの乗客ほど、席に着いたとたんイソイソとスリッパに履き替えたりしますが、もし事故のことを考えるなら、とても危険なことです。

 事故後、機内外はどんな状況でしょうか。ガラスや金属が飛び散って、漏れた燃料に引火して床や地面が燃えているかもしれません。そのとき、クツのあるなしは、生死を分けることになりかねないのです。

 だから、クツを脱ぐのは離陸後3分経ってから。そして着陸8分前(もしくは最終着陸態勢に入ってから)にはクツをちゃんと履きましょう。

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三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]

1964年大阪生まれ、福井育ち。小1のとき読書と読みかじりを人に教える快感に目覚め、駿台予備校では教えることの技術に衝撃を受ける。東京大学 理学部物理学科卒業後19年半、BCG、アクセンチュアで戦略コンサルタントとして働く。2003年から06年までアクセンチュア 戦略グループ統括。途中、INSEADでMBA修了。
2006年から教育の世界に転じ、社会人教育と同時に、子どもたち・親たち・教員向けの授業や講演に全国を飛び回る。「決める力」「発想力」と「生きる力」をテーマに毎年8000人以上と接している。現在K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院 主任教授(MBAプログラム)の他に、早稲田大学ビジネススクール、グロービス経営大学院、女子栄養大学で客員教授、放課後NPO アフタースクール及びNPO法人 3keys 理事を務める。永平寺ふるさと大使。
著書多数。『一瞬で大切なことを伝える技術』(かんき出版)は啓文堂書店2012ビジネス書大賞、『経営戦略全史』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)はダイヤモンドHBRベスト経営書2013第1位、ビジネス書大賞2014大賞、『ビジネスモデル全史』(同)はHBRベスト経営書2014第1位となった。
HPは www.mitani3.com

 

 


三谷流構造的やわらか発想法

発想法ってなんのために存在するのでしょう? ヒトと違うアイデアや答えを出すためです。統計的に有意な戦略なんて、定義により無価値ですし、統計的に正しい発想法なんてあるわけがありません。発想に「普遍性」や「高確率」を求めるなんてそもそも矛盾しているのです。発想法も、然り。これまでと違うものを生み出すには、新しい発想法がいま求められているのです。

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