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オトコを上げる食事塾 笠井奈津子

なぜストレスが溜まると食べ過ぎてしまうのか

笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]
【第48回】 2014年4月14日
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 ストレスからお酒に走った、というと自分には縁のない話に聞こえる人もいるかもしれないが、ストレスから食に走る人、というのは男女問わずごまんといる。だからこそ、ことの重大性に気がつきにくい。しかし、イライラの解消法が食べ物以外にない、リラックス法は食べること、ずっと何か口にしていないと気が済まない……など、食べ物への依存性が高くなっていたら要注意。そこで今回は、ストレスと食の関係をみていきたい。

パンや麺類ばかり食べていない?
タンパク質不足が悪循環の原因に

 あなたはストレスが溜まると食べられなくなるタイプだろうか、それともむしろ食べ過ぎてしまうタイプだろうか。こう尋ねると、食べ過ぎてしまう人の方が圧倒的大多数を占めるように思う。

 食べることは、体に栄養を与えるだけでなく、心にも栄養を与えるものだから、たまのことなら仕方がない。むしろ、自然なこと、とも言える。クライアントの中には、「仕事の時は食欲がなくなるから平日は体重が落ちる」という人もいれば、「週末に遊びに出かけたりすると、食べなくても平気なくらいなのに、平日はやたらと食欲がある」という人もいる。傾向がわかっていれば対処の仕様もあるし、1年365日、優等生な食生活を送らなければいけないわけでもない。

 ハードだった1週間が終わろうとしている金曜日の夜、長いプロジェクトの打ち上げの夜……たまの「あー、食べ過ぎちゃった」はこの際、問題にするのをやめよう。でも、ストレスによる症状が「イライラして食べ過ぎた!」にとどまらず、慢性的に疲労感や倦怠感が続いたり、いくら寝ても眠かったり、以前よりも物事に過敏に反応するようになったら、その背後にはうつが潜んでいることもある。

 たとえば、ストレスがたまって鬱々としているときには、セロトニンの分泌が少なくなる。本連載ではおなじみのセロトニンだが、心の健康のためにも、自律神経を整えるのにも必要不可欠な存在だ。でも、過食するときに限って、手にするのは炭水化物や甘いものなど、糖質を多く含むものばかり。ハッと気がついて、サラダを添えて乱れた食生活を是正しようとしても、セロトニンの分泌に必要な材料、トリプトファンを多く含むものに限って抜け落ちていたりする。

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笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]

東京都生まれ。聖心女子大学文学部哲学科を卒業後、栄養士免許取得。現在、栄養士、食事カウンセラー、フードアナリストとして活躍中。都内心療内科クリニック併設の研究所での食事カウンセリングやセミナーなどで、これまでに携わった8000通り以上の食事記録をもとに食事指導を行っている。また、“食卓に笑顔を”の願いのもと、『Smile table』を主宰し、ビジネスマン向けに企業内研修、カウンセリングをするほか、ワークショップなども実施している。最新の情報などはこちらへ。
著書には『甘い物は脳に悪い』『成功する人は生姜焼き定食が好きだ』がある。
文化放送「オトナカレッジ・健康学科」に隔週木曜日出演中。詳しくはこちらから→オトナカレッジHP
ポッドキャスト「オトナカレッジ・聴く図書館」でも聴けます。番組紹介動画はこちら

 


オトコを上げる食事塾 笠井奈津子

男も35歳を過ぎれば、体のあらゆるところにガタがくるもの。昨日の酒がなかなか抜けない、太りやすくなった、集中力が続かない、髪の毛がよく抜ける…。そんな症状を食事で改善できるとしたら?経営者や管理職セミナー、企業研修で多くの男性ビジネスパーソンの食事を指導している栄養士・食事カウンセラーの笠井奈津子氏がデキる&モテるビジネスパーソンになるための食事のルールをご紹介。健康的で若々しい体は食事からつくっていきましょう。

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