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首都圏戸建てを一網打尽!?
あなたを襲う相続増税の現実

週刊ダイヤモンド編集部
【14/9/13号】 2014年9月8日
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 東京都内でも地価が高いことで知られるJR中央線四ツ谷駅。先祖代々この地に住む神谷慶子さん(仮名、79歳)は最近、新聞報道や雑誌の誌面をにぎわす「相続増税」の文字に心がざわついている。

 無理もない。夫が先立ってからはや11年、1人では持て余す広めの一軒家に暮らしてきたが、最近のうだるような暑さに身体が耐え切れず、道端で倒れて病院に運ばれたのは、つい先日のことだ。

 息子2人はそれぞれ銀行と商社に勤めており、米国と欧州に家族と共に駐在中だ。頑張っている息子たちに心配をかけまいと、入院したことは知らせなかった。

 「そろそろ後のことを考えておかないと……」

 そう考え始めた神谷さんが帰らぬ人となったのは、それからしばらくしてのことだった。

 訃報を聞いた息子たちが帰国したのは、母が亡くなってから2日後。慌ただしく葬儀を執り行い、その後、久しぶりに会った兄弟同士でしみじみ母の思い出を語っていた。そのとき、ふと長男の洋平さんが、葬儀に参列してくれた友人の弁護士から「相続は大丈夫か?」と聞かれたことを思い出した。

 にわかに不安になった洋平さんは、翌日、友人の弁護士に電話をかけ、相続に強い税理士を紹介してもらった。後日、その税理士にざっと相続税を計算してもらったところ、その結果に洋平さんは思わず叫んだ。

 「えっ、4420万円も相続税がかかるんですか!」

 父が亡くなった時、相続税はかからなかったと聞いていた洋平さんは驚いた。税理士に詳しく聞くと、父から母への相続は1次相続といって配偶者の控除が大きいため、ほとんど相続税がかからないとのことだ。ところが今回は、母が亡くなったので大きな控除枠がなくなる2次相続となり、多額の相続税がかかるというのだ。

 それでも、税理士によれば、来年以降に母が亡くなっていたら1000万円以上、相続税が増えていたという。あらためて、相続税の怖さを知った洋平さんだった――。

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