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今週のキーワード 真壁昭夫

注目度急上昇中の「IoT」とはそもそも何者か?
企業が肝に銘じるべき“モノづくり文化”の転換点

真壁昭夫 [信州大学教授]
【第348回】 2014年10月21日
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“モノのインターネット”が起こす
日常生活の一大イノベーション

 「IoT」とは“Internet of Things”の頭文字だ。日本語では「モノのインターネット」と訳されることが多い。この聞きなれない言葉が、これから我々の生活を大きく変えるほどのイノベーションを起こすかもしれない。

 「IoT」をわかりやすく言うと、我々の身の回りにあるモノに画像や情報などを感知するセンサーを埋め込み、それをインターネットにつなげることでネットワークをつくることだ。

 たとえば、自動車にセンサーを埋め込んで、走っている道路の混み具合などの情報をインターネットによって集め、それを道路情報などの形で利用者に伝える。あるいは、電気やガスのメーターにセンサーを入れて、一定期間の使用量を検針しなくても、供給者側のシステムに自動的にデータを伝達することができる。

 そうしたシステムを一旦構築してしまうと、その後はほとんど人の手を経ずして、様々な情報が自動的に、恒常的に、それを必要とする企業や団体の部署に集約されることになる。それによって、様々な経済活動の効率が飛躍的に高まることが期待できる。

 そうした「IoT」の一部はすでに実現されたものがあるが、今後その応用範囲はさらに広がっていくだろう。モノづくりやつくった製品の管理、保守、改装、修理などの一連の価値の連鎖(バリューチェーン)が明確につながることになる。

 それは想像しただけで、社会全体に大きなインパクトをもたらすことだろう。一部の専門家は、「これからの社会の中で、最も重要な変革の1つになっていく」と断言している。

 「IoT」は、今後、わが国企業にとっても重要なビジネスチャンスになる。重要なポイントは、わが国企業がそのチャンスを掴んで、実際のビジネスに結び付けることができるか否かだ。家電メーカーについて言えば、スマホで海外勢に敗れたのと同じ轍を踏んではならない。

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真壁昭夫 [信州大学教授]

1953年神奈川県生まれ。一橋大学商学部卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。ロンドン大学経営学部大学院卒業後、メリル・リンチ社ニューヨーク本社出向。みずほ総研主席研究員などを経て現職に。著書は「下流にならない生き方」「行動ファイナンスの実践」「はじめての金融工学」など多数。


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