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伝え方が9割(2)
【第11回】 2015年8月24日
著者・コラム紹介バックナンバー
佐々木圭一 [コピーライター/作詞家/上智大学非常勤講師]

「佐々木さん、コミュニケーションで
一番大切なものって、何だと思われますか?」
【佐々木圭一×森川亮】(後編)

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69万部突破のベストセラー『伝え方が9割』の著者であり、第2弾である『伝え方が9割(2)』も好調の佐々木圭一氏と、LINE株式会社CEO退任後に動画ファッションマガジン「C CHANNEL」を立ち上げ、著書『シンプルに考える』も話題の森川亮さんの対談が実現。お二人の専門領域でもある「今の時代のコミュニケーション」について語っていただきました。(構成/伊藤理子 撮影/石郷友仁)

相手が捕れるボールを投げないと、意味がない

森川亮(もりかわ・あきら)1967年生まれ。筑波大学卒業後、日本テレビ放送網に入社。コンピュータシステム部門に配属され、多数の新規事業立ち上げに携わる。2000年にソニー入社。ブロードバンド事業を展開するジョイントベンチャーを成功に導く。03年にハンゲーム・ジャパン(株)(現LINE(株))入社。07年に同社の代表取締役社長に就任。15年3月にLINE(株)代表取締役社長を退任し、顧問に就任。同年4月、動画メディアを運営するC Channel(株)を設立、代表取締役に就任。

森川 最近、いろいろな大学で講義をする機会があるのですが、学生によく「やっぱり才能がないとだめですかね?」って聞かれることが多くて。そんなとき、佐々木さんの例を出すようにしているんです。

佐々木 え、僕のことですか?ありがとうございます。

森川 コミュニケーションに関して、以前佐々木さんは自分はコミュニケーションの才能がないと思っていた。でも、だからこそコミュニケーションそのものをじっくり考えて、よりよい「伝え方」を考え出した。その事実を、学生に伝えています。コミュニケーションってキャッチボールと一緒で、「相手が受け止められるようにボールを投げる」ことが重要。そのキャッチボールの仕方をわかりやすく書いてあるのが『伝え方が9割』なのだと思います。

佐々木 そのたとえを使わせていただくと、人って自分の「想い」が強すぎるから、それをそのまま伝えたくて、思い切りビュンって腕を振ってボールを投げてしまうけれど、その結果、ボールがバウンドしちゃって相手は受け止めきれない…というようなことが起こってしまう。それよりも、自分的には100%気持ちよく投げられなくても、相手のミットをきちんと見て、その中に投げることが「コミュニケーション」なんですよね。

森川 おっしゃる通り。でも、今本当にコミュニケーション下手な人が多いという印象を受けています。LINEをはじめ、SNSなどツールがどんどん進化している分、オフラインでのコミュニケーションが苦手になってきているのでしょうね。SNSではうまくコミュニケーションを取れていても、いざ、現実に相手に対面したら、どうボールを投げればいいかわからない人が多い。スタンプをリアルに投げるわけにはいかないですからねえ(笑)。

佐々木 確かに(笑)。

森川 友達同士のコミュニケーションもそうですが、親と子どもとか、先生と生徒とか、そういう関係性においてのコミュニケーション力の低下って、結構深刻な問題だと思っています。最近も、いじめ問題で「先生にSOSを出したのに」という例がありましたけれど、『伝え方が9割』の考え方がもっと広まれば、ビジネスや社会問題の解決にもつながるんじゃないかと考えています。

佐々木 おっしゃる通り、オフラインでのコミュニケーションの機会は減っているかもしれませんね。ただ、コミュニケーション自体の「総量」は増えているのではないかと。

森川 あぁ、そうですね、確かに。

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佐々木圭一(ささき・けいいち) [コピーライター/作詞家/上智大学非常勤講師]

上智大学大学院を卒業後、博報堂を経て、株式会社ウゴカスを設立。新入社員時代、もともと伝えることが得意でなかったにもかかわらず、コピーライターとして配属され苦しむ。ストレスから1年で体重が15%増、アゴも無くなる。あるとき、伝え方には技術があることを発見。そこから伝え方だけでなく、人生ががらりと変わる。初めての著書『伝え方が9割』は、64万部のベストセラーとなり、2013年ビジネス書年間ランキング1位(紀伊國屋書店新宿本店調べ)、年間ベストセラー単行本2位(2013年ビジネス書部門/日販・トーハン調べ)となる。カンヌ国際広告祭でゴールド賞を含む、3年連続受賞。米国の広告賞One ShowDesignで日本人初ゴールド賞受賞。AdFestでゴールド賞受賞。AIMアワードでグランプリ受賞。トリンプ「天使のブラ」、コーセー「FASIO」などヒットCMを数々制作。郷ひろみ・Chemistryなどの作詞家として、アルバム・オリコン1位を2度獲得。トヨタ自動車、楽天、大塚商会、東武鉄道、ユー・エス・ジェイ、小林製薬、プルデンシャル生命、ソニー生命保険、東京大学、上智大学などで150回以上の「伝え方が9割・講演」を行う。メディア出演は、NHK「ゆうどき」、日本テレビ「世界一受けたい授業」、テレビ朝日「お願い!ランキング」、フジテレビ「ネプリーグ」、TBS「ひるおび!」、テレビ東京「FOOT×BRAIN」、BS朝日「ポップメイカー」にてMC、「an・an」連載など多数。「日本のコミュニケーション能力のベースアップ」のために、精力的に活動している。佐々木圭一公式サイト: www.ugokasu.co.jp Facebook:www.facebook.com/k1countryfree  twitter:@keiichisasaki


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伝え方は「センス」ではなく「技術」です!料理に「レシピ」があるように、伝え方にも「レシピ」があります。18年間コピーライターとして実践して発見した「伝え方のレシピ」を是非最短で身につけていただければと思います!

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