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赤ちゃん教育――頭のいい子は歩くまでに決まる
【第22回】 2015年9月5日
著者・コラム紹介バックナンバー
久保田競 [京都大学名誉教授・医学博士],久保田カヨ子 [脳科学おばあちゃん]

寝る子は「頭」がよくなる!?
徹夜は「百害あって一利なし」の理由

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ベストセラーとなり、名著『幼稚園では遅すぎる』著者でソニー創業者の井深大氏も絶賛した、久保田競+久保田カヨ子著『赤ちゃん教育』(1983年刊、その後絶版)。
あまりに貸出が多く本がボロボロになり、国会図書館からも消えた。
アマゾンマーケットプレイスでは、10,056円のプレミア価格がついた。
そんな“0歳からの伝説の育児バイブル”が、最新の脳科学データをアップデート&190点近いイラストも一新して完全リニューアル!
発売以来一般書店だけでなく、Amazon.co.jp「子育てジャンル」でも、常にベストセラーとなっている。
なぜ、お母さんだけでなく、お父さんにも『赤ちゃん教育』が支持されているのか?
脳科学の世界的権威である久保田競氏と『中居正広の金曜日のスマたちへ<金スマ>』(TBSテレビ系)で“脳科学おばあちゃん”と紹介された久保田カヨ子氏だが、クボタメソッドの原点はすべて『赤ちゃん教育――頭のいい子は歩くまでに決まる』にある。
今回は、「脳科学の権威」に、「徹夜は百害あって一利なし」の真意を研究結果を交えて教えてもらった。

寝る子は、頭がよくなる!?

久保田 競
(Kisou Kubota)
1932年生まれ。医学博士、京都大学名誉教授。世界で最も権威がある脳の学会「米国神経科学会」で行った研究発表は日本人最多の100点以上にのぼり、現代日本において「脳、特に前頭前野の構造・機能」研究の権威。2011年、瑞宝中綬章受章。『ランニングと脳』『天才脳をつくる0歳教育』『あなたの脳が9割変わる!超「朝活」法』など著書多数。

 20世紀末ごろまでに、医者が書いた子育ての本には、「寝る子は育つ」と書いてありました。

 成長ホルモンが発見されたのは、19世紀末で、睡眠中に成長ホルモンが脳下垂体から分泌されて、タンパク質代謝や細胞分裂をさかんにすることがわかったのは1970年ごろです。

 これ以来、「寝る子は育つ」は、子育てをする母親の常識になりました。
 しかし、脳科学の研究がさかんになった現在の子育て本では、

「寝る子は、頭がよくなる」

 と書かねばならないでしょう。

 昼寝をする子の記憶がよくなり、知能指数も高くなる。

 そんな研究結果が出てきています。

久保田カヨ子
(Kayoko Kubota)
1932年、大阪生まれ。脳科学の権威である京都大学名誉教授・久保田競氏の妻で2人の息子の母。長男が一級建築士、次男が東京大学に合格。約30年前に、日本における伝統的な母子相伝の育児法を見直しながら、自身がアメリカ在住時と日本で実践してきた出産・育児経験をもとに、夫・競氏の脳科学理論に裏づけされた“0歳から働きかける”クボタメソッドを確立。テレビなどで「脳科学おばあちゃん」として有名。『カヨ子ばあちゃん73の言葉』『カヨ子ばあちゃんの男の子の育て方』『カヨ子ばあちゃんのうちの子さえ賢ければいいんです。』など著書多数。ズバッとした物言いのなかに、温かく頼りがいのあるアドバイスが好評。全国からの講演依頼もあとをたたない。

 最近の脳科学の世界では、睡眠と学習の関係の研究は大人でも子どもでも増えており、睡眠中に学習は可能で、学習したあとに睡眠をとると、脳が働いて、記憶が安定したものになる(記憶の固定化、「メモリー・コンソリデーション」)といわれています。

 最近の研究では、睡眠とは健康で長生きをするため、生活のリズムをつくるためにしているのであって休息のためでない、と考えられるようになってきました。

なぜ、昼寝をすると
記憶力が増すのか?

 子どもが昼寝をすると記憶力が増す、という最近の研究の一例を紹介しましょう。

 論文のタイトルは「睡眠紡錘が就学前の子どもの学習を促進する」

 アメリカ政府が出している科学の週刊誌「PNAS」の2013年10月22日号に出ています。

 「PNAS」は日本語にすると、「国立科学アカデミー紀要」とでも訳せる英語の略語です。世界中の大事な科学的発見は、アメリカでされたもの以外でも、「PNAS」に発表されることが多いのです。

 論文タイトルにある「睡眠紡錘」とは、「徐波睡眠」(→ノンレム催眠。寝ているときに脳波に紡錘型の波形が見られる)のときに、頭部から脳波を記録すると見られる波形で、徐波睡眠を特徴づけています。

 40人の4歳児が通ってくるクラスでの研究があります。
 子どもたちは午前10時に集まってきます。子どもたちは、昼寝をする群としない群に分けられます。家庭で見かける事物の写真12枚を、1枚ずつ見せて黒板に貼りつけ、事物の場所を覚えてもらう視覚空間課題をさせます。

 その直後に、どれぐらい記憶しているかをテストしました。
 すると、両群ともよい成績でした。

 昼に昼食をとり、午後1時から2時間を「昼寝の時間」としました。

 午後3時に2回目のテストを行い、翌日の朝10時に、24時間後のテストを行ったのです。

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    久保田競 [京都大学名誉教授・医学博士]

    1932年生まれ。医学博士、京都大学名誉教授。世界で最も権威がある脳の学会「米国神経科学会」で行った研究発表は、日本人最多の100点以上にのぼり、現代日本において「脳、特に前頭前野の構造・機能」研究の権威。2011年、瑞宝中綬章受章。
    『ランニングと脳』『天才脳をつくる0歳教育』『天才脳を育てる1歳教育』『天才脳を伸ばす2歳教育』『赤ちゃんの脳を育む本』『あなたの脳が9割変わる!超「朝活」法』など著書多数。

    久保田カヨ子 [脳科学おばあちゃん]

     

    1932年、大阪生まれ。脳科学の権威である京都大学名誉教授・久保田競氏の妻で2人の息子の母。約30年前に、日本における伝統的な母子相伝の育児法を見直しながら、自身がアメリカ在住時と日本で実践してきた出産・育児経験をもとに、夫・競氏の脳科学理論に裏づけされた、“0歳から働きかける”久保田式育児法〈クボタメソッド〉を確立。この20年で3000人以上の赤ちゃんの脳を活性化させてきた。テレビなどで「脳科学おばあちゃん」として有名。2008年、株式会社『脳研工房』を立ち上げ、現在代表取締役。著書に、累計25万部突破のシリーズ『カヨ子ばあちゃん73の言葉』『カヨ子ばあちゃんの男の子の育て方』『カヨ子ばあちゃんのうちの子さえ賢ければいいんです。』『カヨ子ばあちゃんの子育て日めくり』『赤ちゃん教育──頭のいい子は歩くまでに決まる』『カヨ子ばあちゃんの子育て日めくり』など多数。ズバッとした物言いのなかに、温かく頼りがいのあるアドバイスが好評。全国からの講演依頼もあとをたたない。

    【脳研工房ホームページ】
    http://www.umanma.co.jp/

     


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