ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
エコカー大戦争!
【第40回】 2010年4月19日
著者・コラム紹介バックナンバー
桃田健史 [ジャーナリスト]

販売台数がピークの9分の1に激減!
日本製オートバイのあまりにも厳しい前途

1
nextpage

 日本で、日本製の自動二輪(オートバイ)が売れない。

 社団法人・日本自動車工業会のデータベースによると、ホンダ、スズキ、ヤマハ発動機、川崎重工業その他を含めた2009年1月~12月の販売・出荷統計は38万777台。これは同2008年1月~12月の52万2315台に比べ27%減である。また1982年にピークだった329万台と比べると、実に9の1にまで激減していることが分かる。

 また、保有台数で見ると、ピーク時の1986年の1867台から緩やかに減少を続け、2008年には1278万台となり、1986年比で32%減となった。

第37回東京モーターサイクルショー会場内の様子

 つまり日本では、新車は少なく、各年式の中古車が溢れている状態だ。そうした事情から最近、自動二輪買取り・流通業「バイク王」のテレビCMの放映回数が増えるなど、中古流通が盛んになってきている。

 また、日系各社の生産台数をみると、2009年1月~12月の64万4901台は、2008年1月~12月の122万68839台比で47%減と、上記の販売台数の減少を大きく上回る驚異的な落ち込みとなっている。メーカー別ではホンダが42%減、スズキが54%減、ヤマハが53%減、川崎が36%減という大変化だ。

 こうした自動二輪・日本市場の緊急事態はなぜ起こったのか?

 筆者の考えでは、理由は大きく3つある。①主婦層、若者層のオートバイ離れ、②海外メーカーの高級志向に対抗して国産品の値段を上げたことに伴う顧客離れ、③アジア太平洋州のFTA(自由貿易協定)の影響、である。

 順を追ってこれら3項目の詳細を説明する。

1
nextpage
Special topics
ダイヤモンド・オンライン 関連記事


DOLSpecial

underline

おすすめの本
おすすめの本
好評発売中!
「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」

ハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車の共存でビジネスモデルは混沌!トヨタ、ホンダ、日産、三菱など日本メーカーは世界で勝てるのか?年間飛行機移動時間が最も長い日本人自動車ジャーナリストが世界のエコカー事情を徹底取材。市場・インフラ、技術、政策、各社の戦略を詳細かつヴィヴィッドにレポート!


話題の記事

桃田健史 [ジャーナリスト]

日米を拠点に世界各国で自動車産業の動向を取材するジャーナリスト。インディ500、NASCARなど米国レースにレーサーとしても参戦。自動車雑誌に多数の連載を持つほか、「Automotive Technology」誌(日経BP社)でBRICs取材、日本テレビでレース中継番組の解説などを務める。1962年生まれ。著書「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」好評発売中


エコカー大戦争!

「エコカー=日本の独壇場」と思っているとすれば、それは大間違いだ。電気自動車、ハイブリッド車を巡る市場争奪戦はこれからが本番。日本は序盤戦を制したに過ぎない。世界規模の取材でエコカー大戦争の行方を探る。

「エコカー大戦争!」

⇒バックナンバー一覧