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老後のお金クライシス! 深田晶恵

住宅ローン金利はマイナス金利導入の影響を受けるか

深田晶恵
【第32回】 2016年2月10日
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「利息がもらえる住宅ローン」は実現するか?

 日銀の「マイナス金利導入」の発表以降、新聞や雑誌等の記者から「個人の生活に与える影響」についての取材申し込みが増えている。

 なかでも「住宅ローン金利はどうなりますか」という質問が多い。ローン金利は各銀行が決めるものだから、今後の動向については私ではなく銀行へ取材するのが確実ですよと答えるのだが、せっかく電話してきたので住宅ローン金利の決まり方を説明すると、意外なことに金融や経済担当の記者でもご存じない人が少なくなかった。

 何人かの記者は「マイナス金利が導入されると、住宅ローン金利もマイナス金利になり、お金を借りると利息が受け取れるようになる可能性はありますか?」と質問する。確かに住宅ローンをこれから借りる、すでに借りている人には気になる点だろう。

 2月7日付けの朝日新聞には「利息くれる住宅ローン デンマークのマイナス金利」という見出しの記事があり、マイナス金利が3年半ほど前から続くデンマークでは「借りると利息をもらえる住宅ローン」が登場しているようだ。

 日本の住宅ローンの仕組みだと、ローン金利がマイナスになることはまずないだろうと思いつつ、念のため日頃からつきあいのある銀行の住宅ローン開発担当者に聞いてみると、誰に聞いても「マイナス金利が今後何年も続き、マイナス幅が拡大すれば可能性はゼロとはいえませんが、現状では考えにくいですね」との回答だった。

 今後の住宅ローンの動向が気になる人は、金利の決まり方について知っておくといい。住宅ローンの金利タイプは、「変動金利」と「固定金利」に大別されるが、日銀の政策に直接影響を受けるのは、「変動金利」である。具体的には「政策金利(短期金利)」が基準となる。

 一方「固定金利」は、日銀の政策金利に直接連動するのでなく、市場の動向に影響を受ける。フラット35や銀行の10年以上の固定金利タイプは、「長期金利(10年物国債の流通利回り)」を基準として、各行が決める。

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深田晶恵 

ファイナンシャルプランナー(CFP)、(株)生活設計塾クルー取締役。

1967年北海道生まれ。外資系電器メーカー勤務を経て96年にFPに転身。現在は、特定の金融機関に属さない独立系FP会社である「生活設計塾クルー」のメンバーとして、個人向けコンサルティングを行うほか、メディアや講演活動を通じて「買い手寄り」のマネー情報を発信している。20年間で受けた相談は4000件以上。日本経済新聞、日経WOMAN、レタスクラブ等でマネーコラムを連載、ほかにダイヤモンド・オンラインでの『40代から備えたい 老後のお金クライシス!』のネット連載も 好評。

主な著書に『30代で知っておきたいお金の習慣』、『投資で失敗したくないと思ったら、まず読む本』『住宅ローンはこうして借りなさい 改訂5版』(共にダイヤモンド社)、『共働き夫婦のための「お金の教科書」』、『図解 老後のお金安心読本』(共に講談社)他多数。
1967年北海道生まれ。外資系電器メーカー勤務を経て96年にFPに転身。現在は、特定の金融機関に属さない独立系FP会社である「生活設計塾クルー」のメンバーとして、個人向けコンサルティングを行うほか、メディアや講演活動を通じて「買い手寄り」のマネー情報を発信している。18年間で受けた相談は3500件以上。日本経済新聞、日経WOMAN、ダイヤモンド・オンライン等でマネーコラムを連載中。
主な著書に『30代で知っておきたいお金の習慣』『投資で失敗したくないと思ったらまず、読む本』、『住宅ローンはこうして借りなさい 改訂5版』(共にダイヤモンド社)(共にダイヤモンド社)、『共働き夫婦のための「お金の教科書」』『図解 老後のお金安心読本』(共に講談社)他多数。


老後のお金クライシス! 深田晶恵

「年金崩壊」「定年後破産」などの恐ろしい言葉が飛び交う少子高齢化の現代ニッポン。老後の生活を支えるお金について熟知しておくことは、もはや誰にとっても待ったなしだ。30代でも早すぎない、40代なら今まさに備えを始めたい、老後資金のあれこれを人気FPがわかりやすく指南する。

「老後のお金クライシス! 深田晶恵」

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