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コンプラ問題で困った大企業を救う
従業員14名のマニュアル制作会社

大河原克行
【第108回】 2016年3月1日
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企業のコンプラ問題を
年額8万円で支援

 「愛の鞭、それはパワハラ、ただの無知」――。

 ユニークなコンプライアンス標語などを活用したコンプライアンス活動支援サービスで、注目を集めている企業がある。東京・本郷に本社を置く、ハイテクノロジーコミュニケーションズである。社員数は14人という小企業だが、東証一部上場企業などを中心に、400社以上と直接取引を行う実績を持つ。もともとは、マニュアルの制作でスタートしたが、2012年からコンプライアンス活動支援サービスを本格的に開始。いまや、企業のコンプライアンス担当者にとっては、駆け込み寺ともいえる存在になっている。

ハイテクノロジーコミュニケーションズの岡村克也社長(左)と、コンプライアンスビジネスユニットの天野正博ユニット長(右)

 「コンプライアンスに対する関心は年々高まっているものの、担当者にとっての悩みは、なにから手をつけていいのかわからないということ。専門家に意見を聞いても、具体的な手法については教えてもらえない。だが、当社が提供する『こんぷろカスタム』を利用することで、なにから手をつけばいいのか、どんなことをすべきか、継続的に情報発信をするにはどうしたらいいのかが理解でき、さらに、そこで提供されるコンテンツも自由に利用できる」と、ハイテクノロジーコミュニケーションズの岡村克也社長は語る。

 しかも、それが1企業あたり年額8万円(税別)という低料金で利用できる。

 「コンプライアンス担当部門は、あまり予算が与えられていないのが実態。そこで、サービス開始を前に、各社のコンプラインス担当者に聞いたら、稟議が通りやすい料金設定にしてほしいと言われた。そこで決めたのが、この価格。最近では、もう少し値上げしたらどうかと言われている」と、岡村社長は笑う。確かに、話を聞けば聞くほど、利用者にとっては、コストパフォーマンスの高いサービスだと感じる。大手企業を中心に、コンプライアンス担当者が飛びつくのも納得だ。

興味をそそるシナリオで
コンプラ問題の理解を助ける

 「野田部長は、成績があがらない部下に、みんなの前で『売れない奴はクビにするぞ』『いつまで給料泥棒やっている気だ』『ノルマを死んでもやれ』と大声で怒鳴っています。なぜ、野田部長は相手を追いつめるような厳しい言葉をかけるのでしょう」

 こんぷろカスタムで提供されるコンプラアンス研修用資料「ハラスメント編 熱血指導が行き過ぎると…」の最初のページは、こんな書き出しで始まる。研修用資料では、具体的なシーンを設定し、そこで起こっているコンプライアンス問題を提示し、研修参加者同士が話し合いを通じて、理解を深める形式をとっている。研修の講師を務めるコンプライアンス部門の担当者は、同時に提供される講師用資料に沿って、どんなポイントを問題として提起するのか、どんな内容で参加者に話し合いをさせるのかといったことを理解しながら、研修を進めることになる。

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1965年東京都出身。 IT業界専門紙「BCN(ビジネス・コンピュータ・ニュース)」で編集長を経て、現在フリー。IT業界全般に幅広い取材、執筆活動を展開中。


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