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増産凍結でも高水準の生産
再び膨らむ原油の下落リスク

芥田知至 [三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部主任研究員]
2016年4月11日
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 原油相場の国際指標であるブレント原油は、1月20日に付けた27.10ドルをボトムに上昇に転じ、3月18日には一時57%高の42.54ドルまで上昇した。しかし、その後は頭打ちとなり、4月1日の終値は38.67ドルであった。

 現在の原油市場を取り巻く環境を一言で表すと、「供給過剰」の状態である。その背景にある(1)中国など新興国経済の減速、(2)原油価格低迷下でも伸びない先進国の原油需要、(3)サウジアラビア、ロシア、イラクなどによる高水準の原油生産、(4)経済制裁解除を受けたイランの増産姿勢、(5)米国のシェールオイルの減産ペースの緩慢さ、などは当面変わりそうにない。

 2月16日に、サウジ・ロシア・ベネズエラ・カタールによる増産凍結の合意がなされた。他の産油国の賛同を条件に、今年1月の生産量を上回って原油を生産しない、というものだ。

 それ以降、OPEC(石油輸出国機構)加盟国と非OPEC産油国による増産凍結を協議する会合の開催が模索され、4月17日にはカタールの首都ドーハで開催される運びとなっている。

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