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最高のリーダーは何もしない:内向型人間が最強のチームをつくる!
【第33回】 2016年5月2日
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藤沢久美 [シンクタンク・ソフィアバンク代表]

経営者は「企業の生物学者」である
ロート製薬会長・山田邦雄氏に聞く!(第2/3回)

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創業117年の歴史を持つロート製薬の山田邦雄氏(代表取締役会長兼CEO)と、1000人以上のトップリーダーを取材し、最新刊『最高のリーダーは何もしない』が早くも4万部突破と好調な藤沢久美氏による対談。

山田氏のリーダーシップの根底にあるのはどんな考え方なのか? 生物学とのアナロジーに基づいた「やわらかい会社」とは? 全3回にわたってお届けする対談の第2回!
(撮影/宇佐見利明 構成/高橋晴美 聞き手/藤田悠)

経営学的な発想に抱いた違和感

山田 邦雄(やまだ・くにお)ロート製薬株式会社代表取締役会長兼CEO(最高経営責任者)
1956年、大阪府生まれ。東京大学理学部卒業。慶應ビジネススクールMBA(経営学修士)取得。
1980年、ロート製薬に入社。営業職、マーケティングを経て、1991年、取締役就任。1992年に専務、1996年に副社長、1999年に社長を経て、2009年6月から現職。
オープンオフィス、役職ではなく「~さん」という呼称など、ロート製薬の社内風土改革を行う。現在も会社の事業を超えて、新たな社会貢献の取り組みに力を入れる。

藤沢久美(以下、藤沢)】山田さんはよく「MBA的ではない価値」という趣旨の発言をされていますが、ご自身の経営スタイルというのはどうやって築いてこられたのでしょうか?

山田邦雄(以下、山田)】う~ん、どう考えたのかなあ。最初は、ビジネスの基本を身につけようと思って経営学も学んだりしましたが、どうもしっくりこなかったんです。

社会科学の法則というのは、100%じゃないでしょ? 7割当てはまればだいたい「法則」と呼ばれるようですが、逆に言えばこれは「残り3割は当てはまらない」ってことですよね。

もともとサイエンスが好きで科学者になりたかった人間からすると、これってものすごく違和感があるんですよ。自然科学の世界では、100%当てはまるもののことを「法則」と呼ぶわけですから。

藤沢】科学者の発想ですね。

山田】うん。「7割? 残りの3割はどうなってるんや?」と思ってしまう。そこで僕がまず考えたのが、「ほとんどの人が7割の正解を求めてそっちに行くんやったら、残りの3割をとればいい」ということ。

「経営学なども学んだが、どうもしっくりこなかったんです」(山田氏)

7割に100人が殺到したら、7割の100分の1しか取り分はないけど、3割に3人しかおらんかったら10とれる。そういう発想です。

藤沢】おもしろい!

山田】たとえば、経営学で言うような、「規模が大きいほうが勝つ」という法則を全否定しようとは思わない。ただ、それだけが真実というわけでもない。まあ、「世間に言われていることと違うことをやってみよう」というへそ曲がりなだけかもしれんけどね(笑)。

藤沢】私も、人と同じではつまらないという意識が強いので、すごく共感します。

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藤沢久美 [シンクタンク・ソフィアバンク代表]

(ふじさわ・くみ)大学卒業後、国内外の投資運用会社勤務を経て、1996年に日本初の投資信託評価会社を起業。同社を世界的格付け会社スタンダード&プアーズに売却後、2000年にシンクタンク・ソフィアバンクの設立に参画。2013年、代表に就任。そのほか、静岡銀行、豊田通商などの企業の社外取締役、文部科学省参与、各種省庁審議会の委員などを務める。
2007年、ダボス会議(世界経済フォーラム主宰)「ヤング・グローバル・リーダー」、翌年には「グローバル・アジェンダ・カウンシル」メンバーに選出され、世界の首脳・経営者とも交流する機会を得ている。
テレビ番組「21世紀ビジネス塾」(NHK教育)キャスターを経験後、ネットラジオ「藤沢久美の社長Talk」パーソナリティとして、15年以上にわたり1000人を超えるトップリーダーに取材。大手からベンチャーまで、成長企業のリーダーたちに学ぶ「リーダー観察」をライフワークとしている。
著書に『なぜ、川崎モデルは成功したのか?』(実業之日本社)、『なぜ、御用聞きビジネスが伸びているのか』(ダイヤモンド社)など多数。
Facebook:
https://www.facebook.com/kumi.fujisawa.official


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