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瀕死のスカイマークを救った「ファイナンス」スキルの威力

週刊ダイヤモンド編集部
【16/6/4号】 2016年5月30日
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『週刊ダイヤモンド』6月4日号の第1特集は「数式も簿記もいらない! ファイナンス力の鍛え方」。会計とファイナンスのスキルは今や出世に必須のものとなりました。そのため、非常に習得熱が高まっています。

現代のビジネスパーソンは
財務3表が読めなければ駄目!

スカイマークを土壇場で救った、ファイナンスと会計のスキルの重要性が高まっている Photo by Ryosuke Shimizu

 2015年、1月23日金曜日の午後8時。投資ファンドのインテグラルの佐山展生社長は、電話を切ると大きな決断をした。

 電話の相手は、独立系航空会社スカイマークの幹部。その幹部によると、スカイマークの資金は早々に底をつく予定で、支援する企業もなく、このままでは破産するという。佐山社長はすぐさま社員を送り込んだ。

 それから4日間、インテグラルの社員5人は、東京・羽田の格納庫の横にあるスカイマークの本社に昼夜問わず缶詰めとなり、帳簿をひっくり返して数字を確認し、どれくらいの現金があれば会社が回るのかを必死に計算した。

 1月28日、インテグラルの支援の下、スカイマークは民事再生法を申請し、何とか存続することとなった。

 「90億円あればスカイマークは存続できる」と踏んで、当初その半分の45億円を融資したが、15年9月にANAホールディングスも加わった新体制発足時点で、社内の現金は二十数億円も余っていた。佐山社長たちの読みは当たったのである。まさに、会計とファイナンスのスキルの勝利だ。

 その佐山社長は「現代のビジネスパーソンは、財務3表が読めなければ駄目」と断言する。

 会計とは売上高や利益を集計し財務3表にまとめること。ファイナンスとは、それを基に資金を調達し投資する行為のことだ。

 今、会計とファイナンスは出世のための必須スキルとなっている。

 例えば、ソフトバンクグループの孫正義社長が、自社で働く社員に必須のスキルとして備えてほしいと掲げる四つの柱は英語、テクノロジー、統計学、そしてファイナンスなのだ。

 ソフトバンク社員専用の学校ソフトバンクユニバーシティでは、会計とファイナンスの授業が人気となっている。五つのコース全てがキャンセル待ちの状態だという。

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