先週の総括
先週の日経平均株価は、週央下落したものの週末にかけて戻す展開となった。週初は売られ過ぎの反発により、連続安は12営業日で止まった。その後米国株安により1万3000円割れの局面もあったものの、買戻しも入り、結局週末は前週末比1.5%安い1万3039円で引けた。5月の機械受注統計も発表されたが、2ヵ月連続の前月比プラスであったにも関わらず、市場では材料視されなかった。
規模別には小型株の調整幅が大きかった。マザーズ指数は前週末比4.2%の大きなマイナス、東証2部指数も同0.4%のマイナスだった。業種別には銀行、不動産、ゴム製品などが上昇し、一方で鉱業・卸売り・その他製品などが下落した。
今週の予報
タイヤ業界:値上げ後のタイヤ
販売台数を見極めたく
「曇」→「曇」
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今週の日経平均株価は、反発の展開を予想する。テクニカル指標は引き続き売られすぎを示しており、リバウンドの可能性が高いだろう。25日の騰落レシオは66.9%と1月24日以来の低水準である。一方で、個人消費関連の経済指標に弱い数値が目立ち始めたことが懸念材料である。外国人投資家が売り越しに転じたことも気がかりだ。急騰は期待できないだろう。物色の方向は、太陽電池関連など環境問題に絡む銘柄が有望だろう。
タイヤ業界の株価が冴えない。代表銘柄であるブリヂストンの株価は、2006年5月の2945円をピークに今年1月には1493円の半値水準まで下落した。ゴム原材料高の影響が大きく、今期は20%程度の減益を見込んでいるため、足元の株価も軟調だ。