あなたの目の前にはいま、やり始めればすぐ終わるのに、どうにも気乗りしない仕事がある。忙しいから後でやろうと先延ばしにした結果、そのまま何週間も手をつけないまま、罪悪感を抱き続ける。こんな経験はないだろうか。筆者は、このサイクルにはまってしまうと、そこから抜け出すのは難しいという。本記事では、忙しい人ほどよく見られる4つの行動パターンを示す。


 あなたはもう何週間も、重要なタスクを先延ばしにしている。いつも頭の隅に引っかかっていて、日々落ち着かない。それでも、実際には手を着けず、ほかの何百というタスクに取り組んでいる。

 あるいは、あなたはあるメールに返信していないことを気に病んでいるかもしれない。返信するのにかかる時間はわずか10分なのだが、どうしてもそれができない。

 もしかしたら、切手が必要だからとわざわざ郵便局に行ったのに、たった1枚しか買わなかったかもしれない。数ヵ月前に買った100枚つづりの切手の束が、絶対どこかにあるはずだからだ。ただ、デスクを整理して探し出す時間がないだけなのだ。

 このような自滅的な行動パターンは、いったんはまると抜け出しにくく、常に多忙で手一杯の状態(またはそうした感覚)を生み出す。計画を立てたり、意思決定したり、さまざまなことに対処したりするのに必要な膨大な精神的エネルギーが枯渇していると、このようなワナに陥りやすい。そこで問題を詳細に分析し、解決策を検討してみよう。