昨11月に創刊し、好評を博したEI(感情的知性)シリーズ。米国版も空港でエグゼクティブが手に取る姿がしばしば見受けられ、EIに対する世界的な注目度の高まりが感じられる。待望の最新刊『マインドフルネス』、本日発売。


 グーグル、ゴールドマン・サックス、アップル、フェースブックをはじめ、世界の名だたる企業はなぜ、マインドフルネスを導入しているのでしょうか。日本においても、ヤフー、JINS、丸井、メルカリ、saansanなど、取り組みが続々と聞こえてきます。

 “ながらスマホ”が日常の光景となり、オン・オフ問わずにメールやメッセージに追われる時代、「いま、ここ」に集中することがますます難しくなっています。

 注意力が分断される状況で、集中力を保つにはどうすればよいか。情報に振り回されず、じっくりと自分自身で考え、判断する余裕をどのように持てばよいか。そこで注目されているのがマインドフルネスです。

 マインドフルな状態を実現するものとして最も知られた方法が瞑想で、スティーブ・ジョブズが好んで取り入れていたことは有名です。そしてハードワークが常態となっているシリコンバレーで、あっという間に広がりました。グーグルの実践プログラム「サーチ・インサイド・ユアセルフ」は書籍化され、邦訳も出ているので、ご存じの方も多いことでしょう。

 このように、マインドフルネスはメンタル管理のみならず、創造性や集中力を高め、戦略決定にも好影響を及ぼすとも言われています。ただ、ブームになってきたがゆえに、単純に生産性向上の手段として扱うことへの警鐘も鳴らされています。

 そこで本書では、個人個人に及ぼす効果、そして職場に導入するメリット、デメリットを考える、さまざまな記事が用意されています。EQ・EI提唱者ダニエル・ゴールマン、“マインドフルネスの母”でハーバード大学教授のエレン・ランガーら、世界の名だたる執筆陣が、多角的な視点を提供してくれているのがポイントです。

 さらに、日本語版だけの特典として、解説文を収録しています。今回は、ゲームAIの開発者であり、また、「人工知能のための哲学塾」を主宰する三宅陽一郎。人工知能の研究のかたわら、人間とは何かを考えていくなかで、哲学書を著されており、さらに禅に対する造詣も深く、そうした観点から「マインドフルネスは時代の要請から生まれた」をご執筆いただきました。

 ますます注目されるマインドフルネスは、EI(Emotional Intelligence/感情的知性)を高めるものとされていますEIシリーズのラインナップについては、詳しくは、EI特設サイトをご覧ください。