トップダウンの意思決定だけに頼らず、現場に権限を委譲することで真の組織変革を実現したい。そう考えているリーダーは多いだろう。ただ同時に、全員がまったく予期せぬ方向に進み出すことを懸念する人もいる。筆者らは、社員にやりたいようにやらせながら、彼らが暴走しないようにコントロールすることは可能だという。そのために有効な4つのポイントを示す。


 チームに権限を与えて、末端からの改革を可能にしたいと、企業リーダーはよく言う。だが、そんなことをしたら収拾がつかなくなるのでは、と恐れてもいる。

 みんながもしばらばらに動き出したら――意思決定はどうやって行うのか。資源配分はどうするのか。多様なリスクをどう抑えるのか。

 しかし、社員のやりたいように仕事をさせても、方向づけとコントロールは可能だ。それには、ガードレールを設置する。以下のガードレールによって、真の変革を起こすことが可能になる。