企業で積み上げた経験を活かして、独立して働くことに憧れる人もいるだろう。うまくいけば、巨額の報酬を得られるかもしれない。だが実際には、ほとんどの人が成功とはかけ離れた生活を送っている。筆者は、新米コーチやコンサルタントが陥りやすい3つの落とし穴と、その回避策を提示する。


 仕事で行き詰まったとき、コーチやコンサルタントとして独立して収入を得ることに憧れるプロフェッショナルは少なくない。たしかに、巨額の報酬を稼ぎ出せる職業ではある。たとえば、コーチングの第一人者として知られるマーシャル・ゴールドスミスの報酬は、クライアント当たり25万ドルだ。

 ところが、大半のコーチやコンサルタントの実情は、それとは大きくかけ離れている。それどころか、国際コーチ連盟(ICF)の推計によると、世界のコーチの平均年収は5万1000ドルと、むしろつつましい。なぜほとんどのコーチは、ビジネスとして成功することができないのだろうか。

 私自身も10年以上にわたり、コーチングとコンサルティングで100万ドル規模のビジネスを構築し、また自己診断プログラムRecognized Expertを通じて250人以上のプロフェッショナルサービスの事業者に助言をしながら、この問題を広く研究してきた。

 そして、新たに独立した人たちが失敗しがちな3つの理由を突き止めた。この落とし穴に気をつけて、それらを回避する行動をとれば、あなたはライバルを大きくリードし、ビジネスの強固な基盤を築けるだろう。