経営者は、社員と社員、社員と顧客のつながりをより密接にするために、テクノロジーに莫大な投資をしている。しかし、その成果を思うように上げられていない企業も多い。A.T.カーニーでマネージング・パートナーを務める筆者は、社員の仕事の「喜び」を増幅させる取り組みが、その解決策になると主張する。同社が実施した調査から、喜びという感情がどのように生まれるのかを明らかにし、リーダーが喜びを増幅させるために何をすべきかを示す。


 ビジネス目標の達成において、いままでも今後も肝要なのは、人間の昔ながらの欲求である。デジタル時代の眩惑と希望のさなかでは、このことは忘れられやすい。

 たとえば現在の企業は、社員同士、および社員と顧客やその他の利害関係者との、より密接なつながりを可能にするテクノロジーに多大な投資をしている。けれども、自社の文化がその妨げとなって悪戦苦闘している企業はたくさんある。