たった1台の端末管理の不備が、経営を大きく揺るがす

サプライチェーンの多層化やグローバル化が進んだ結果、調達や生産管理、在庫管理のためのシステムも“川上”から“川下”までネットワークでつながり、全ての流れが一元管理できる仕組みが当たり前になってきた。ネットワーク上で業務を処理するパソコン、タブレットなどの端末が、世界中で数千台、数万台に及ぶことも珍しくなくなっている。

これらの中のたった1台の端末がサイバー攻撃を受けただけでも、サプライチェーン全体が機能不全に陥り、生産や供給がストップしてしまう恐れがある。特に本社に比べてセキュリティー対策が不十分なグループ会社やサプライヤーの端末が狙われやすい傾向があるようだ。

「生産や供給がストップすると、売り上げに大きな影響が及ぶだけでなく、信用の低下や、それに伴う株価の下落といったさまざまなネガティブインパクトを被る恐れがあります。たった1台の端末管理を怠ったことが、経営の屋台骨を揺るがす可能性もあるわけです」

そう語るのは、エンドポイント(端末や機器など)の可視化・制御プラットフォームを提供するタニウムでChief IT Architect(最高ITアーキテクト)を務める楢原盛史氏である。

次ページからは、サプライチェーンのサイバーリスク対策の基本について、そして、サイバー攻撃対策として米国空軍やFortune 100企業の7割が採用する、コストパフォーマンスに優れた驚異のソリューションを紹介する。