“飲みニケーション”で
社員との関係性を深める
実際、「まきの」でも、若手を採用担当者に抜てきして以来、少しずつカルチャーの変化が表れているようだ。
「毎年数人程度の採用ですが、離職率が著しく低下しているので、今では全社員の6割以上が新卒採用者となりました。血液が入れ替わり、新しい組織に生まれ変わったようにすら感じます」と牧野社長は語る。
採用活動を若手に任せる一方、牧野社長は自らの思いや考えを、自分の言葉で社員に伝えていくことも大切にしている。
「武蔵野のプログラムを取り入れて『早朝勉強会』というものを行っています。武蔵野の小山昇代表取締役社長が書いた『仕事ができる人の心得』という本をテキストにして、社員との意思統一を図る定例の勉強会です。小山社長の考えを私なりに解釈して社員に伝え、社員にも考えてもらうことで、これからの『まきの』を一緒に創り上げていきたい」(牧野社長)
さらに、現場でのコミュニケーションを活性化するため、1カ月半に1回の社員飲み会や、月に1回の社長と幹部を交えた懇親会など、“飲みニケーション”も積極的に行っているそうだ。
若者が就職先に求める要素は時代とともに移り変わっており、令和に入ってからは「人とのつながり」を大切にする学生が増えている。
社長や先輩と酒を酌み交わし、気楽に何でも話し合える関係性は、そんな若者たちを引き付ける魅力になっているのだろう。
牧野社長は「Kimete」のメリットとして、そんな若者の変化に合わせ、時代に合った実践的な採用ノウハウを提供してくれること。さらには、専任の担当者が常に伴走し、課題が生じればスピーディーに対応してくれることを挙げる。
「武蔵野のコンサルティングを受けている他社の成功事例も示してくれるので参考になっています。これからも頼りにしていきたいですね」(牧野社長)
中堅・中小企業でも、優秀な人材を獲得し、定着させる方法はある。その“決め手”となるのは関係性づくり。
「Kimete」は、それを実現できるソリューションといえそうだ。