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中国企業の歩き方

年に5000万人ずつ新たにインターネット利用者が誕生する中国ネット界の巨人はバイドゥ、アリババ、テンセント

戸松信博
【第5回】 2010年11月10日
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 2010年上半期、中国のインターネットユーザー数は4.2億人で、世界1位です。しかし、インターネット普及率でみると31.8%でしかありません。先進国の70%以上の普及率と比べるとまだ成長余地が大きいことはもちろん、BRIC諸国と比べても、インドと比べても少し高い以外、ロシア、ブラジルよりもやや低い現状です。

 このように莫大なユーザー数を抱える中国ネット業界の中でも、最も注目なのはやはり検索市場でしょう。 

検索市場はグーグルを抑え
百度がダントツ

 中国の検索市場は急成長して現在約1000億円規模ですが、それでもグーグル1社の売上の20分の1であり、将来10倍、20倍と成長していくと思います。中国ではまだ人口の7割がネットに繋がっていませんし、広告市場というのは例外なく国のGDPに比例して伸びて行きます。中国はGDPが毎年10%成長し、年に5000万人ずつ新たにインターネットに接続している唯一の国です。

 2010年第2四半期で中国の検索エンジン市場の売上は前年同期比53.2%増の26.4億元に達し、依然として高い成長率を維持しています。

 市場を独占しているのは百度(バイドゥ)です。2010年第2四半期の市場シェアを見ると、百度のシェアは70%になり、2008年第2四半期のシェアである60.9%を大きく上回っています。2位は米国のグーグルなのですが、2010年3月に中国政府との見解の相違でグーグルは中国から撤退し、香港に拠点を移しました。この結果、市場シェアは31.8%から24.2%にまで下落しています。

 3位以下は小粒になります。3位は中国のポータルサイト大手である捜狐が2004年8月に打ち出した検索エンジン捜狗ですが、市場シェアはわずか0.8%です。しかし、グーグルの撤退をきっかけとしてシェア拡大を目指す企業が増えてきており、市場は一層競争が激しくなっています。

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戸松信博 [グローバルリンクアドバイザーズ(株)代表取締役社長]

95年より中国株に注目。鋭い市場分析と自ら現地訪問を頻繁に繰り返す銘柄分析スタイルで新興国投資情報を発信。メルマガ読者は3万人を超える。現在は「個人投資家の視点で」をモットーに新興国ファンドの組成・運用を手がけており、多くの投資家の支持を集めている。近著に『中国株「黄金の10年」』(小学館)がある。


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