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人気お天気キャスターが語り尽くす、この異常気象がヤバい!

天達武史×森田正光──週刊ダイヤモンド2015年12月5日号特集「暴れる地球」より

週刊ダイヤモンド編集部
2016年9月20日
著者・コラム紹介バックナンバー
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毎年のようにスーパー台風が上陸し、ゲリラ豪雨に見舞われ、地震リスクと向き合っている災害列島ニッポン。日本の亜熱帯化が加速すると、列島を取り巻く環境は激変する。お天気キャスターとなって40年目の森田正光さんと10年目の天達武史さん。気象を伝えるプロの2人に、今、世界や日本で起こっている異常気象のイロハやメカニズムについて教えてもらった。(週刊ダイヤモンド2015年12月5日号特集「暴れる地球」より)

Photo by Kazutoshi Sumitomo

天達武史さん(以下、天達) 森田さんはこの仕事をされてもう40年目になりますよね。僕がまず大先輩に聞きたいのは、この40年で天気や気象の常識が変わった、伝え方が変わった、なんてことはあるんでしょうか。

森田正光さん(以下、森田) 昔は、まれに起こることだから異常気象といわれていたわけです。気象庁では30年に1回の現象だと言っていますが、最近では、「30年に1回」が「10年に1回」の出来事になっているわけですよね。だから、異常気象という言い方そのものが陳腐化してしまって、最近では“極端気象”という言葉を使うようになっています。

天達 そうですよね。鬼怒川の堤防を決壊させた2015年9月の豪雨を見ていると、日本のどこででも起こり得る現象ですもんね。自分たちのいる所でもこのような災害が起こり得るよ、と伝えなければいけないなとは思うんですけど、なかなか難しいです……。

森田 昔に比べて、人が亡くなるような人的被害は減りましたから、危機を実感してもらうのは難しい。でも、インフラが整備された分だけ、むしろ経済的損失を伴う被害は増えたんじゃないですかね。

天達 森田さんは伊勢湾台風(1959年、5000人を超える死者・行方不明者を出した)を経験されているんですよね。

森田 9歳のときでした。停電で真っ暗闇になった家の中で、兄が自転車のヘッドランプの明かりを照らそうと必死にペダルをこいでいたのを覚えています。天達さんは40歳? 今まで一番印象に残っているのはどんなことですか?

天達 気象キャスターになってまだ10年です。12年の九州北部豪雨の記憶は鮮明に残っていますね。普通の清流がナイアガラの滝のような濁流になってしまって。

森田 14年の広島豪雨も凄まじかったですね。近年、1時間の雨量が80mmを超えるような豪雨が増えてきて、20~30年前に比べると1.3~1.5倍になっています。

天達 森田さんは集中豪雨のことをゲリラ豪雨と表現することはありますか?

森田 あんまり使わないよね。もともとは1970年代に気象庁の職員がそういう言葉を使ったらしいけれど、ゲリラというのは戦争用語なので適切じゃないかなと。

天達 僕もあまり使わない方がいいのかなとは思っているんですが、一言で分かりやすいので使っちゃったりもするんです。

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